2014年9月 1日

北の国から '14 夏

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今までだってトラベラーズノートは、ぼくらをあたらしい世界に導き、さまざまな人との出会いを与えてくれたんだけど、この出会いはちょっと特別だった。だって、小学生の頃からその作品を見て育ち、その作品で何度も涙を流して、その世界に憧れ、それは人格形成にも大きな影響与え、きっと今の仕事にもなんらかの影響を与えているわけで......。
 
7月の北海道。旭川空港からレンタカーに乗り、車を運転しながら富良野に向かい、ぼくらは雄大な風景にわくわくしながらも、同時に緊張を感じていた。久しぶりにその作品にゆかりの場所を訪ねて、前に訪ねた時には思いも寄らなかったこれからの訪問場所を考えると、感慨深い気持ちになった。教えてもらった通りに脇道に入り、鬱蒼とした森の中をしばらく走るとそのアトリエはあった。
 
ちょっと勿体ぶった書き方をしてしまいましたが、やはり、ぼくらにとって、「北の国から」などの脚本を手掛けた倉本聰さんは、それだけ思い入れのある方なのです。コトの始まりは、2012年にWOWOWで放送された倉本聰氏脚本のドラマ『學』。その中でトラベラーズノートが小道具として使われたのがきっかけです。それだけでも嬉しかったのですが、それ以来倉本さんはトラベラーズノートを気に入ってくださり、何度か注文をいただくようになりました。昨年末、ご友人のプレゼント用に注文を受けた際、厚かましくもTRAVELER'S TIMESにユーザーとしてご登場いただきたいとお願いをしたら、快く受けてくれたのです。
 
富良野の静かな森の中に佇むアトリエで、約2時間にわたり、お話を伺うことができました。倉本さんが、トラベラーズノートに対しどんなことを思い、どのように使っているか、それはもうすぐ発行されるTRAVELER'S TIMESを楽しみにしていただきたいと思いますが、実際にトラベラーズノートが舞台の脚本やエッセイのアイデア帳として使われているんです。その作品で育ったぼくらは、それだけでもう感動で胸がいっぱいになってしまいました。
 
取材中、倉本さんは、初対面の私たちに気さくに雄弁に話をしてくれ、トラベラーズノートの使い方から、ニッポン放送時代のエピソードや「北の国から」の裏話まで聴くことができました。全部を誌面に掲載することはもちろんできませんが、いつかどこかでお伝えできればと思います。
 
さて取材後、その内容を文字に起こして、写真とあわせてレイアウトした、TRAVELER'S TIMES 09の印刷が無事終わり、ぼくらの手元に届きました。トラベラーズノートダイアリーの発売と併せて9月11日より、配布開始予定です。
 
TRAVELER'S TIMESのもうひとつの特集はポートランド。DIYをテーマにポートランドのお店をいくつか紹介しています。ぜひ楽しみにしてください!
 
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