2016年8月 9日

ぼくのノート(仮)

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10年前にトラベラーズノートができたのこと。なぜだかわからないけど、トラベラーズカフェとかトラベラーズエアーなど、架空のカフェや航空会社が、ぼくらの頭に浮かんできて、みんなでその空間やBGM、機内食のメニューなどを考えたりたりするのが楽しかった。それは限定リフィルの表紙などのいくつかの商品のデザインとして形になったんだけど、あくまでも妄想の世界だった。
 
そんな妄想が現実の世界に変わったのは、7年前に徳島まで旅をしてアアルトコーヒーの庄野さんに会いに行った時。庄野さんのコーヒーが大好きだったぼくらは、トラベラーズノートをイメージしたオリジナルのコーヒーがあったら嬉しいなと言ってみたら本当に作ってくれることになって、トラベラーズブレンドが生まれた。最初に豆が届いた時は嬉しくて、みんなで儀式のように緊張しながらコーヒーを淹れて飲んだ。美味しくて、とても感動したのを覚えている。
 
それからトラベラーズブレッド、トラベラーズビスケットにトラベラーズバイク、トラベラーズシャツなどなど、素敵なものづくりの仲間たちに出会うたびに、ぼくらの夢がひとつひとつ現実になっていった、
 
先週末、トラベラーズファクトリーでは夏の恒例行事、トラベラーズサマーフェスティバルを開催。5回目となる今年もアアルトコーヒーの庄野さんとシンガーソングライターの山田稔明さんがやってきてくれて、美味しいコーヒーと素敵な音楽を披露してくれた。そういえば、このイベントだって、5年前にフジロックやサマソニなどのサマフェスのトラベラーズ版を、という妄想からはじまった。
 
土曜日には、庄野さんの紹介で吉祥寺のカレーの名店、ピワンさんも来てくれて、黒ごまキーマと冷製スパイシーラタトゥイユの2種類のカレーを用意してくれた。どちらもコーヒーにぴったりで、とびっきりの美味しさだったなあ。
 
そして、山田さんのライブには、キーボードの佐々木真里さんに加えて、シンガーソングライターの高橋徹也さんがゲスト参加。彼の曲とともに、山田さんとの素晴らしいハーモニーも聴かせてくれた。7月にリリースしたばかりの山田さんの新譜『pale/みずいろの時代』からの楽曲を聴けたのも嬉しかっけど、なによりもぼくらが感動したのはトラベラーズノートをテーマにした新曲、『ぼくのノート(仮)』を聴けたこと。
 
今の時点では、あの日トラベラーズファクトリーにいた幸運な人たちしか耳にしたことないが曲だけど、山田ファンはもちろん、トラベラーズノートを使っている方なら誰もが心が震えるフレーズ満載の名曲です。

昨年のライブの打ち上げで、いつものように調子にのってトラベラーズノートの曲を作ってください、なんて言ったぼくらの約束を守ってくれたことも嬉しかったし、山田さんのノートへの想いがたっぷり詰まった詩に、ぐっとくるメロディーも素晴らしくて、山田さんには見せなかったけど、あの曲が聴こえてきた瞬間、ぼくも含めてチームみんなの目には熱い涙がたまっていた。
 
ついにトラベラーズソングとも言えるべき歌を、ぼくらの大好きな山田さんが作り歌ってくれて、そして、その曲がもう感動的な素敵な曲で、さらにその曲を、庄野さんが淹れてくれたトラベラーズブレンドとともに聴くことができる。なんだか、今、人生の旅が終わったとしてもけっこう楽しくていい人生だったんじゃないかなって自信を持ってそう思えるような気がする。
 
ぼくらはまた忘れることができない最高の夏の思い出をノートに記した。トラベラーズファクトリーに足を運んでくれた皆様、庄野さん、ピワンさん、もりかげさん、高橋徹也さん、佐々木真里さん、そして、山田稔明さん、ありがとうございました!

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