TRAVELER'S notebook 2019 Diary
先週は、関西の台風に北海道の地震で大きな被害があって、大変な状況のなかで日々を過ごしている方がたくさんいらっしゃると思います。まずは被害にあわれた方々に心よりお見舞い申し上げます。その前の中国地方の豪雨もそうなのですが、テレビなどで甚大な被害の状況を見ながら、ただただ言葉を失うのみです。
そんな中ではありますが、来週9月13日、いよいよトラベラーズノートの2019ダイアリーが発売になります。昨年はトレイン、一昨年は10周年というように、ここ数年、ダイアリーに付属するガイドや、カスタマイズステッカー、下敷きなどはテーマを設けて作っているのだけど、2019年は音楽をテーマにしている。
音楽はもともとみんな大好きだし、昨年、山田稔明さんに「notebook song」を作ってもらったり、トラベラーズファクトリーの6周年でギターをテーマにしていたり、松本のFMラジオから音楽について話をしてほしいと依頼を受けたりして、あらためて音楽っていいなと思う機会が最近多く、2019年ダイアリーを企画する際にテーマにすることにした。
自分にとって音楽とは、日々の暮らしのなかで、常に寄り添ってあるもので、音楽が毎日の生活に彩りを添え、時には涙が出るような感動を与えてくれたりする。音楽が孤独の時間に温かな光を灯してくれたり、誰かと心の繋がりを作ってくれることもある。音楽がなくても生きていくことはできるけど、それがない人生はきっと味気ないものになるはず。カスタマイズステッカーやガイドに添えた言葉、Add Some Music to Your Tripは、ビーチ・ボーイズの曲名のDayをTripに変えたものだけど、この曲はまさに日々の生活に音楽があることの素晴らしさを歌っている。
そんな風に音楽のことを考えていくと、自分にとってトラベラーズノートもまた音楽と同じような存在になっていることに気づいた。トラベラーズノートの紙面にひとりでゆっくり向かい合うのは、日々の生活のなかでとても大切な時間になっているし、このノートは、たくさんの出会いも与えてくれた。自分だけでなく、他の人にとってもこのノートが音楽のような存在になればいいなと思った。
大きな災害があった時、生きていくのに必死な状況の時には音楽もノートもさしあたって必要なものではない。安全が確保され、食べるものが行き渡り、電気や交通などのインフラが整うことがまずは優先されるべきことであるのも間違いない。だけど、僕らはノートを作るという仕事に真摯に取り組むことが大事だと考えている。被害にあわれた方にも、できるだけ早く、音楽を楽しんだり、ゆっくりノートに向かったりする時間を持つだけの余裕ができるのを願っています。
2019ダイアリーの発売とあわせて、トラベラーズが発行する年に一度のフリーペーパー、TRAVELER'S TIMESもリリースします。
今回で13号目となるTRAVELER'S TIMES。特集は「TRAVLER'S notebook in U.S.A.」。昨年ロサンゼルスとニューヨークで開催したACE HOTELイベントのことや、カリフォルニアのドライブ旅を綴ったトラベラーズノートなどを掲載しています。
「How Do You Use TRAVELER'S notebook」は先週土曜日よりトラベラーズファクトリー中目黒でSHOP IN SHOPをオープンしているThe Superior Laborの代表、河合誠さんに登場していただいています。さすがのかっこいいカスタマイズは必見です。もちろん、トラベラーズファクトリーでも9月13日の発売にあわせて、2019年ダイアリーの全ラインアップに、TRAVELER'S TIMES Vol.13も並びます。あわせてちょっとした企画も考えていますのでぜひ楽しみにしてください。