2008年5月21日

岡本太郎とパンク

「今日の芸術」岡本太郎 著、岡本太郎がとても分かりやすい言葉で、論理的に「芸術」の意味を語っている本。
 
「今日の芸術は、うまくあってはならい、きれいであってはならない、ここちよくあってはならない。」
 
なぜなら、それらはすでに過去の模倣であり、芸術はそれらを否定し、覆すところにあるという。岡本太郎はパンクだった。とても勇気づけられ、心を揺さぶられた本です。
 

 
ノートに描いた一節は、「きれい」と「美しい」についての説明です。これらは、混同されがちで、きれいなものが価値が高く、本当に美しさが理解されにくいために軽んじられることが多いことを感じていたので、すごく納得しました。例えば、朽ち果てた建物の時代を感じさせる美しい情景が、のっぺりとしたきれいなだけの建物が並ぶ街に変わってしまうことが多いのは、悲しいことです。
 
ブルーハーツの歌を思い出しました。
 
「どぶねずみみたいに美しくなりたい・・・」
 
やっぱり、岡本太郎はパンクなのです。久しぶりにブルーハーツでも聴いてみよっと。
 
個人的な話ですが、今日(20日)は30代最後の1年の初日。あと1年で不惑の年。でも、きっと1年後もいろいろ迷って悩んでいるんだろうなあ。パンクロックとトラベラーズノートから元気をもらいながら、がんばります!
 

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