古い建物
8月の最終日、子供の夏休みの自由工作を手伝いながらテレビを見ていると、静岡のある街で、歴史ある古いレンガ倉庫を残そうとする市民団体と取り壊そうとしている市役所との問題が放映されていました。
もともとはその建物は残されるはずだったが、駅前の商店街が縮小してしまったことや財政難、その文化財的な価値が低いことで取り壊す方向に変更したとのこと。その一方で、駅前に市をアピールするモニュメントを作るプロジェクトが進行している。
市の産業の歴史的な意味もあり、その周辺で唯一残る明治時代からの建造物であるその建物を壊そうとする市側のお役所的なセンスのなさになんともがっかりさせられる。
モニュメントを作るよりも、その建物を使ったほうがよっぽどアピールできると思うんだけど・・・。これはもう単純に、価値観のセンスの問題ですね。旅先で出会う魅力的な街は、歴史ある建物と新しい建物が美しく同居する街です。
余談ですが、子供の工作は夏休みに行った仙台にある家内の実家の模型。新しいマンションに住んでいる子供にとって、大きな神棚や縁側、そして蔵もある典型的な古い日本家屋であるその家は、とても不思議な魅力的があるんだろうな。