2008年9月 5日

空翔ぶ不良

タイ在住の日本人Tさん(男性)は、レストランやお店のスタッフ(主に女性)と仲良くなってしまうのが得意。
 
タイに行ったとき、例えばレストランやカフェで待ち合わせをして、会いにいくと必ずお店の女の子と楽しげに話をしたりしています。
 
「こういうお店では、顔が利くスタッフをつくっておかないと、オーダーを忘れられたりするからさ~」とか言い訳がましく言ったりしますが、そんな風にふるまえるTさんがちょっと羨ましかったりもします。
 
百瀬博教著「空翔ぶ不良」は、トラベラーズカフェ・みんなのトラベラーズストーリーのHideさんの話「訪れた証1」で紹介されているのを読んで以来、ずっと探していた本。古本屋さんで見つけたときは、心の中で思わずガッツポーズをしてしまいました。しかも値段がたったの¥300!
 

 
画用紙リフィルに書いた引用文は、著者が飛行機に乗った際にスチュワーデスに言った言葉。
 
初めて会った女性にこういう言葉をさらり言う、そのセンスと人柄がとても素敵。下心なく自然に思ったことを言ってしまう正直さと、相手に対する思いやりや気遣い、そして大人の知性とセンスがあって初めて言えるセリフですね。
 
この本には、そんな著者の人柄がにじみでた旅のエピソードが満載です。これから年を重ねていくにあたって、素敵な人生の教科書になりそうな1冊です。
 
ちなみに、「紅いコーリャン」の主演女優はコン・リー。あどけなさと色気、儚さと強さを併せ持つとても魅力的な女性として描かれています。「菊豆」もおすすめ。
 

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