2008年11月 5日

下町のイカした洋品店

休みの日、近所の商店街を歩いていると、洋品店の裏口に昔ながらの郵便ポストが置かれているのを見つけました。立ち止まって見ていると、洋品店のご主人が出てきて話しかけてきました。
 

 
「これはね~。田舎の街からもらってきたんだよ。入れ口のまわりのラーメン模様が珍しいでしょ」と解説してくれます。
 
間違って郵便物を入れられないように入れ口には封がされていました。 さらに店の中には面白いものがあるというので見せてもらいました。このご主人、古いものを集めるのが好きで、一番好きなのは古いレジスターとのこと。
 

 
商品の靴下やら肌着が並んでいる影からひっぱり出してきたのは大正時代のレジ。動かない機械には興味がないとおっしゃる通り、金額のボタンを押して入力すると、ガシャーンと良い音を出して引き出しが飛び出してきました。
 
壊れたレジを引き取って自分で直してしまうそうです。古い機械は歯車もしっかりしていて、手を入れればちゃんとまた使えるようになるんだよ、とおっしゃっていました。
 
小さな店にはいたるところにレジや蓄音機などの古い機械があります。それらをひとつひとつ動かして説明してくれました。古い機械って良いですね。つい時間を忘れて、ご主人の嬉々とした解説に聞き入ってしまいました。
 
下町の商店街で宝物を見つけたような気分で、そこを後にしました。
 
ふと入ったお店で買い物をして、こんなレジで清算してもらったら、かなり感動ものだと思います。