蓄音機
昨日書いた洋品店で見せてもらった蓄音機。実際にSP盤のレコードをかけてもらいました。バチバチと激しいスクラッチノイズが聴こえた後、昔の映画で流れてくるようなメロディーと歌声が聴こえてきました。
ぜんまいで回転板がまわり、針がレコード盤の溝に接触。そして、その振動がラッパのようなホーンで増幅し、音が鳴る。CDなどのデジタルオーディオでは、その音が鳴る仕組みはまったく想像できませんが、完全なアナログの蓄音機では少し想像できます。
最近言われる子供達の科学離れの要因って、すべてがデジタル化されてしまっていることにあるような気がします。蓄音機を見れば、その構造に興味を持つ子供がたくさんいると思いますが、ハードディスクプレイヤーから流れる音を聴き、その音が出るしくみを想像する子供はいないような気がします。
CDやデジタルプレイヤーなどによって音楽を楽しむ人や時間を増やしてくれた技術の進歩はとても喜ばしいことだと思います。でも、同時に蓄音機でレコードを聴くようなチャンスがまったくなくなってしまうのはもったいないことだな~と感じました。なんらかの形で子供達にもこういう機械に触れるチャンスを与えることも必要なのかも。
蓄音機から流れる音楽は雑音が多いですが、あたたかく優しい音でした。
話変わって、海の向こうの国で、その国の厳しい経済状況が世界的に影響を与えているなか、初めてマイノリティー人種の大統領が誕生することが決まりました。時代が大きく動いているのを感じます。