REMINISCENT DIVISION [UK編]
見つけた方もいらっしゃると思いますが、ただいま、トラベラーズノートの広告、第2弾がPen・Brutus・Coyote等に掲載中。今回も前回に引き続きイラストレーターのアラタ・クールハンド氏にお願いしました。
今回はオール手描きのトラベラーズ通信、UK編。アラタさんのUK訪問時のエピソードとあわせてトラベラーズノートの世界観や使い方を表現してもらいました。アラタさん宅で、昔アラタさんが制作した手描きのフライヤーやプライベート通信を見せて頂いたところから、このビジュアルの方向性が決まりました。
自分も学生時代、学祭やライブイベントの告知のために、手描きでポスターやフライヤーを作り、それをコピーして貼ったり配ったりしていました。当時は、パソコンやプリンターなどはないし、インターネットなんて影も形もありません。普通の人が不特定多数の人に何か伝えるにはビラを配ったり貼ったりという方法しかありませんでした。
もともとトラベラーズノートは手描きのためのアイテム。今回の広告も手描きで制作することで、描くことの楽しさを伝えたいと考えました。そして・・・、さすがアラタさん!見ているだけで楽しくわくわくするビジュアルができました。
細かいところまで、こだわりがいっぱいです。広告にスペース上入れられなかった場所の名前をこちらで解説しちゃいます。
まずタイトル下のビーチはロンドン郊外のブライトンビーチ。その左隣には、そこにある遊園地ブライトンピアの滑り台が描かれています。ビートルズの曲名にもあるヘルター・スケルターは滑り台という意味。モッズを描いた映画「さらば青春の光」の劇中、モッズとロッカーズが大衝突したのもブライトンビーチです。
右の時計台はロンドンのビッグベンですね。The WhoのUS盤のファーストアルバムMy Generationのジャケットにも映っています。その下の車はイギリスの名車アストンマーチン。
そして右下のボクシング用品店、LONSDALE(ロンズデール)。The Jamのポール・ウェラーを始めたくさんのロック・ミュージシャンがそのブランドのシャツなどを愛用しています。
左下の「ホープ&アンカー」は、ドクター・フィールグッド、イアン・デューリーなどが出演していたパブロックの震源地となったパブ。
イラストに描かれたそれぞれの場所にアラタさんの深い思いやエピソードがあります。ぜひ、じっくり細かいところまで見てください。なんだかトラベラーズノートを持ってロンドンに行きたくなってきたなあ~。