REダイアメモ
昨年のISOT (国際文具・紙製品展)で、ミドリのロングセラーメモ、ダイアメモのリデザインをテーマにしたデザインコンペが行われました。そのときの作品が、このたび「REダイアメモ」として商品化され店頭に並び始めています。
そのなかで、私がかかわったのが、名作柄。クラフトやボール紙に、名作・名曲のグッとくる言葉を味のある活版で印刷したものが表紙になっています。いつも持ち歩くメモの表紙、そんな言葉を見ながらメモを書けば、いつもと違った発想が思い浮かぶかも。というのがこのメモを作った理由です。
活版印刷は基本的にスタンプと同じ原理で、組み合わせた活字や凸版で印刷する方法です。現在では、小ロットの名刺や葉書以外には、あまり使われることがありませんが、インクや版の風合いが感じられる温かみのある仕上がりは活版でしか出せない魅力があります。そんな訳で、コンペの時のサンプルに引き続き、今回の商品も当然、活版で印刷しました。普段はもうあまり動かしていない印刷機を、もう一度動かしていただきました。使いこんだ活字体や印刷機も、とても味があります。
今回選んだ言葉は下の4作品から。
有島武郎 「一房の葡萄」
ロバート・ジョンソン「クロスロードブルース」
太宰治「人間失格」
アルチュールランボー(訳:中原中也)「地獄の季節」
胸ポケットに「人間失格」を忍ばせて、仕事をする・・・。もう怖いものはありません。このREダイアメモ、他にも楽しいデザインも楽しいアイデアがたくさんです。店頭で見かけたらぜひチェックを!