2009年6月29日

MW


 
公式サイトで既に紹介していますが、トラベラーズノートが出演している映画「MW -ムウ-」の試写会に行ってきました。
 
ムウは、手塚作品の中でもちょっと異色で、他の作品にもよく見られるテーマである、生命の尊厳や反戦のメッセージを、残酷な暴力シーンや過激な性の描写とともに、逆説的に悪の方面から描いています。
 
ムウを初めて読んだのは、大学生の頃でした。小学生の時にブラックジャックや火の鳥を読んで以来、ずっと手塚作品のファンだった私にとってその作品はかなり衝撃的だったの覚えています。同時に、手塚ワールドの奥行きの深さに感動し、その後、きりひと讃歌、奇子、アドルフに告ぐなどの大人向けの作品にはまっていきました。
 
映画化にあたって、原作にあった過激なシーンはかなり薄められていて、その分映画ならではの演出がなされています。そんな中でも主演の玉木宏氏は原作の主人公の狂気のイメージをしっかり再現していました。
 
で、トラベラーズノートももちろん登場しています!ネタバレになってしまうので、詳しいことは書けませんが、物語進行上の重要なキーアイテムとして何度も登場しています。
 
実はこのノート、撮影後、お貸ししていたノートを返却していただき、会社にあるのですが、お渡しした新品が、何十年もの時を経たかのような姿になって帰ってきました。プロのスタッフの方が施したと思われるエイジング加工はさすがです。後日、その古ぼけた出演後のトラベラーズノートも詳しくこちらで紹介したいと思います。
 
「MW-ムウ-」は7月4日より公開です。
 

最近の記事