2010年1月22日

旅先のカフェ SEWING TABLE COFFEE


 
徳島へ向かう旅の途中、大阪のとある場所。地図の通りに込み入った住宅街の細い道を不安げに進んでいくと、突然「星ヶ丘洋裁学校」と書かれた校門が見えてきました。どうやらここが目指す場所のようです。
 
草が生い茂る広い敷地の中に、古い田舎の分校のような洋裁学校がぽつんと見えます。門の外と中の景色の落差に、突然タイムスリップしたような気分になりました。この敷地内にカフェがあるらしいのですが、案内や看板はありません。とりあえず、奥に進んで歩くことにしました。人里離れた山奥にあるような納屋まで辿り着くと、コーヒーの香りが漂ってきます。
 
しかし、どこにもカフェらしき案内はなく入るのを躊躇していた時、その小さな看板を見つけました。広い庭に無造作に転がっているように見える石に、SEWING TABLE COFFEと書かれています。
 

 
その納屋のガラスの引き戸を開けて中に入ると、狭い空間に、懐かしい空気が漂っていました。長い年月を経て美しく黒ずんだ木のテーブルとイスが置かれ、その中心には古い一体式のステレオがあります。その上に、さりげなく置かれているクラフト作家の作品もどこか懐かしい香りのするものばかり。
 

 
オーダーしたサイフォンコーヒーは、土の匂いがしてきそうな無骨な味のある器に入って出てきました。優しく差し込む日差しと控えめな照明による穏やかな灯りの中で、ぼんやりしながらただその心地よさに浸っていました。
 
そして、外に出ると、思わず大きく深呼吸をしてしまいました。空の下、土と草の匂いの中で美味しい空気を思いっきり吸い込む。そんな清々しい気分、忘れていたような気がします。
 

 
カフェといえば、トラベラーズカフェのほうも更新しています。まずは、みんなのトラベラーズノートは2作品。WNKさんの自作ガイドブックはぜひ拡大して見てください。とてもきれいに描かれています。JinFreaksさんは、手縫いでベルトとペンホルダーを付けています。完全にオリジナルになってます。
 
みんなのトラベラーズフォトは3作品。hideadさんは、京都の落ち葉の中に佇むトラベラーズノート。茶色の革がなじんでいます。ringo.kさんは大阪のカフェを紹介してくれてます。今日みたいな寒い日はココアもいいですね~。tomo-sさんは穴八幡宮。東京にもまだまだ知らない場所がいっぱいあるなあ。
 
そして、トラベラーズストーリー。かわうそさんのぐい呑み7曜セット。お酒が好きな方なら試したくなるのでは。最後はHideさんのtimetables。紙が好きな私にとっても、年賀状や印刷されたタイムテーブルはいつまでの残ってほしいもの。どちらも年月を経てすこし黄ばんだり、シミがついたりすることでも、時間の経過を感じられます。そのことの素敵さをHideさんのストーリーが教えてくれます。
 
それではよい週末を!
 
 

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