東京のカオソーイ
週末、代々木公園で行われていたタイフェスティバルに行ってきました。タイ料理のたくさんの屋台があって、さらにタイの食材、雑貨などが安く購入できる、まさにタイ好きにはうってつけのイベント。でも最近は来場者が多過ぎて、タイの緩やかな雰囲気が感じられなくなってしまっているのが残念。もちろん、それだけタイが日本の人たちに愛されている証拠なので、それはそれで喜ばしいことなのですが。
もう5年以上前ですが、チェンマイの友人がこのイベントに参加するというので、手伝いで売子として参加したのを思い出します。当時は来場者も今よりだいぶ少なくて、お客さんとのやりとりもどこか学祭的なノリで、そのゆるい感じがいかにもタイっぽくて楽しかったのを思い出します。
まるで朝のラッシュなみの人混みと、どこも行列ができている屋台にうんざりしながらも、会場を歩き回りそれなりに楽しんできました。
たくさんの屋台の中で私が並んだのは、チェンマイ料理のお店。看板に掲げられたカオソーイの文字に呼び寄せられたのです。カオソーイは、ここでも何度か紹介しているチェンマイ名物のラーメン。はじめて食べた時には感動するほど美味しかったのを覚えています。久しぶりに食べたカオソーイは、それなりに美味しく食べたのですが、正直言うとこんなもんだったかな~という感じ。
ちょっと嫌みな感じですが、やっぱり本場で食べるのが一番。素材や味付けはもちろんですがそれ以外にもチェンマイの優しい日差しと穏やかな空気の中で食べて、始めて本当の美味しさが分かるのかもしれません。
B級グルメブームなどの影響で、日本中、世界中のたくさんの庶民の味が、東京で味わえるようになっています。でも、そこに行かないと味わえない料理もこれまでと同じく残っていってほしいなと思いました。少なくともカオソーイみたいな料理との始めての出会いは、現地であって欲しいと思います。