2010年6月 1日

焼き肉


 
先日、10年近くお世話になっている方に焼き肉をごちそうになりました。連れて行ってもらったのは、ふだん行くようなお店より数ランク上の焼き肉屋さんです。とろけるような上質のお肉はとても感動的な味。ごちそうになっておきながら、たまには良いものを味わうことは大切だなあ、なんて考えたりしました。
 
そこでお肉の味とともに感動したのが、お店の方の接客。お店の雰囲気からすると、予想外にフレンドリーな感じが気持ちよく、なによりお客さんに最高のものを最高の形で楽しんでもらいたいという気持ちが伝わってくるのです。
 
数種類のお肉をいただいたのですが、それぞれ丁寧に焼き方や食べ方を説明してくれます。最初のお肉で感動し、思わず「美味しいですね~」と言うと、「ありがとうございます。でも、これからもっと美味しいお肉が出て来ますよ!」と笑顔で答えてくれます。
 
野菜を出す前には、最初にカゴに入れて土のついた状態で見せてくれて、それぞれの野菜の特徴や産地、こだわりのポイントを紹介してくれた上で、切ってくれます。生で食べても美味しいという人参を、そのままかじってみると、柿のような甘さを感じました。
 
自分たちが作るものが心から好き。だからこそそれを心からお客様に楽しんでもらいたい。それは、マニュアルでは決して教えることができない、想いの共有みたいなもの。きっとこのお店では、料理人も接客の人もオーナーも自分達の作り上げるものに対し、本気で同じ価値観を共有しているのだと思いました。
 
お腹も心も満たされた上に、勉強にもなり充実した食事をすることができました。
 

最近の記事