革で遊ぶ
革が優れている点は、経年変化の味わいや丈夫なことなどいろいろありますが、自分で手をかけたり、加工したりしやすいことも大きな利点。例えば、トラベラーズノートにオイルやクリームを塗って手入れをすることから、カスタマイズのために、革に穴をあけたり、切ったり、なんてことまで比較的簡単にできます。革は布と違って、切ったところからほつれたりすることもないし、ビニールなどの石油系の素材のように裂けて切れたりぜず丈夫。ちょっとした簡単な小物だったら、いくつかの道具があれば、切ったり縫ったりして、自分で作ることもできます。
写真のトラベラーズノートパスポートサイズの左隣に写っている上は、私が作ったデジカメケース。その下は141よりいただいた手作り小銭入れ。どちらも使い始めてから1年近くになりますが、革の色合いが良い感じになってきました。こんな風に、手作りの愛着あふれる小物が増えていくのは楽しいですよね。
私が持っている革加工の道具は、東急ハンズさんで買ったナイフ、糸、針、ステッチの穴をあける菱目打、ステッチラインを引くためのヘラみたいなもの。もちろん、他にも革加工用の道具はありますが、基本的にこれらがあれば、切って縫うことはできます。
でも、家族と暮らすマンションの一室で、革を大胆に広げたり、トンカチでトントンやったりするのは、なかなか難しかったりもします。タグを作ってもらった金沢のbenlly's&jobのオーナータナカさんの革小物制作のアトリエを見ちゃうと、やっぱり憧れます。
70年代のアメリカ映画に出てくるガレージのような空間に、使い込んだ工具をたくさん並べて、さらに、年代物のミシンや刻印用の活字なども用意する。そんなトラベラーズのためのアトリエ。欲しいなあ。