2011年4月25日

自転車と銭湯


 
最近、オートバイの調子が悪い。もう18年も乗っているから、そろそろ寿命なんだろうけど、それなりに愛着もあるし、とりあえず必要に迫られる機会もないので結局そのままになってしまっています。
 
そんなわけで、最近は土日のちょっとした移動はもっぱら自転車。でも、暖かくなって気持ちのよい季節だし、エコだし、健康的だし自転車もなかなか良いのです。タオルと石けん、本とトラベラーズノートをトートバッグに入れて、自転車のカゴに放り込む。iPodのお気に入りの曲が詰まったプレイリストをセット。1曲目のラモーンズの電撃バップを聴きながら軽快に走り出す。途中、気になった場所があったら写真を撮ったり、お店に入ったり。自転車なら、ちょっと止まったりするのも気軽にできます。1時間くらい走って、たどり着いた場所はどこかの街の銭湯。まだ明るいうちに入るお風呂はとても贅沢。
 
「昼間の銭湯は、平安と静けさにみちみちていて天窓から光がゆったりとさしてきて、ボォーっと湯気ととけあって・・・(中略)ま、あの味を覚えたら、立身出世しようなどとは夢にも考えられなくなる」文筆家の田村隆一氏もその魅力を語っています。
 
さて、たっぷり昼ブロを楽しんだあとは、喫茶店でアイスコーヒーを飲みながら、本を読む。そんなことをしているうちに、外はすっかり真っ暗に。すこし空気がひんやりとした夜の街をライ・クーダーのスライドギターを聴きながら再び自転車を走らせる。そして、まあ、今日もこれはこれで良い一日だったなあと思えるのです。
 

 

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