2011年6月 1日

韓国へ


 
一番最初の韓国への旅は、大学生の時。友人と3人で冬休みの寒い時に行きました。ソウルからまずは寝台列車で釜山へ下り、その後ゆっくりと北上をしながらの旅。その時感じたのは、田舎町の印象が日本の地方都市ととても近かったこと。泊まった宿はすべて床に座って寛いだり、布団を敷いて寝るスタイル。食べ物も少し辛いものが多いことを除けば、違和感なく口にできるものばかり。それまで行ったどの国よりも、落ち着いて旅をすることができました。
 
例えば釜山で入った中華料理屋の佇まいは、まだB級グルメとか、ご当地ラーメンがブームになる前の地方都市にある普通の駅前の中華屋さんのようにどこか寂れていて、そんななかで韓国式のちょっと風変わりなジャジャ麺を食べていると、まるで何度も通っているかのように、馴染んだ気分になりました。韓国で美味しいと思ったのは、建物が古びた定食屋や居酒屋のようなお店で食べる気取らない料理が多いような気がします。
 
その旅で泊まったソウルの宿は、共同シャワーはついていましたが、お風呂はありませんでした。ちょうど冬の寒い時期だったので、ぬるいお湯がちょっとしか出ないシャワーは辛くて、近所の銭湯に通っていました。熱いお風呂とサウナに入って、少し火照った体で夕方のソウルの街を歩いていると、ますます気分も落ち着き、気分も和みました。
 
その後、何度か仕事で行くようになり、一番最近行ったのは去年の12月。この時は、ソウルのお店やカフェをたくさん見ることができました。文具雑貨系の商品を扱っているお店やカフェなどを見ていると、今まで見たどの国よりも、その嗜好が日本人と近いと感じます。かつては近くて遠い国というように言われましたが、日韓ワールドカップ以降、文化的な交流も増えてその距離だけでなく、お互いの意識もぐっと近くなったような気がします。
 
間もなく韓国イベントということで私にとっては5回目の韓国。今回はイベントのための出張なので数日同じ場所に通って、韓国の方々と触れ合える旅。いままでとはまた違った旅。たくさんの人が来てるといいなあ。
 

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