2011年6月15日

コーヒーが飲みたい


 
気分がすぐれない夜。気持ちを落ち着かせるため、コーヒーを飲みたくなった。そんな時は、生協で買った安い粉のコーヒーではなく、とっておきの豆を自分で挽く。豆がガリガリと砕ける手応えと、コーヒーの香ばしい匂いが、尖った気分を和ませてくる。ヤカンがカタカタ音をたてて、お湯が沸いたのを教えてくれた。
 
いざコーヒーをいれようと思ったらペーパーフィルターがないことに気がついた。どこかに残っているものがないかと、あっちこっち探してみても見つからない。挽いたばかりのコーヒー豆の香りが空しく部屋に漂い、なんだか悲しくなってきた。コーヒーが飲みたい。それもとびっきり美味しいやつ。そう思うといてもたってもいられなくなる。まるでアル中患者のように部屋をさまよう。
 
これはきっと何かのバチがあたったんだと考える。気分がすぐれないのも、もとはといえば自業自得のこと。そんなことを考えているとますます気分は沈んでくる。ふと、昔ベトナムで買ってきたフィルター付きのコーヒーカップがあることに気がついた。ベトナムでよく使われている紙が必要ないアルミ製のフィルターを使い、湧かし直したお湯をいれて、やっとコーヒーにありつくことができた。
 
コーヒーをテーブルに運び、最近お気に入りのCD、WARの「Why Can't We Be Friends?」をかけて、コーヒーを口にした。そして、ノートをひらき、コーヒーについて書いた言葉を探してみた。
 
「時には人生はカップ一杯のコーヒーがもたらす暖かさの問題」リチャード・ブローティガン
 
美味しいコーヒーと心地よい音楽、そして、ノートに向かうひととき。それがあれば、また穏やかで優しい気持ちになれそうな気がする。
 
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