2011年7月22日

ぼくらはノート屋さん


 
ぼくらはノート屋さん。
ノートを作って売るのがぼくらの仕事。
 
ノートは100年以上前からあって、紙を折って表紙と一緒に束ねるだけのもの。だから、カタチはずっと昔からあんまり変わらない。ケイタイやパソコンみたいにハイテクとは縁がないから日々のスペック進化もほとんどない。ノートが増えても減っても、自動車や電気製品みたいにニッポン経済に大きな影響を与えたりはしない。
 
だけどノートは、物心がついてから大人になる今までずっと身近にあって、使い続けているもの。小さい子供はみんな落書きが大好きで、一心不乱に頭に浮かんだイメージをノートに描いていた。字を覚えたのもノートのおかげ。計算も、歴史も、科学も、英語も、ハイテクだって、みんなノートに書いて学んでいった。革新的なアイデアも、美しい歌も、感動的なゲイジュツも起点はノートに書き留めることから始まる。楽しいことも、悲しいことも、嬉しいこともノートに書いて思い出となった。
 
ぼくらの仕事は、そんなステキなノートというものを作ること。
 
だから、ぼくらは想いを込めてノートを作る。紙屋さんも、印刷屋さんも、製本屋さんも、革屋さんも想いを込めて作ってくれる。
 
ぼくらの夢は、世界一楽しいノートを作ること。手にするだけでワクワクして、開けば楽しいアイデアがいっぱい湧いてきて、書き終えると何か新しいコトを始めずにいられなくなる。そんなノートを作りたい。
 
ノートをもっと楽しくするために、ノートを持って旅をして、たくさんの仲間たちに出会う。
 
料理屋さん、、写真屋さん、鞄屋さん、本屋さん、食器屋さん、シャツ屋さん、道具屋さん、靴屋さんコーヒー屋さん、自転車屋さん、自動車屋さん、絵描きさんに、文房具屋さん・・・。みんながノートをもっと楽しくする方法を教えてくれる。そして、一緒にノート以外にもたのしいモノをいっぱい作る。
 
ぼくらのノートを使ってくれる人たちが、ノートをもっと楽しくしてくれる。ノートをもっと楽しくするために、楽しい世界を作るのだ。
 
ぼくらの仕事は、ノート屋さん。
世界一楽しいノートを作るのがぼくらの目標。
 
 

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