2012年2月27日

Camera full of kisses


 
デジカメが登場する以前は、写真はフィルムを現像をしてからやっと見ることができるものでした。旅に行ったときは、家に帰るとすぐに写真屋さんにフィルムを持って行って、写真が出来上がるのをワクワクしながら待ったものです。ポラロイド写真を初めて見たときは、だんだんと画像が浮き出てくるのが魔法みたいで、びっくりしたのを覚えています。
 
目の前に広がる世界の一瞬を閉じ込めて、フィルムに写し取ってから、それが印画紙に焼き付けられるまでの時間のギャップ。ポラロイドカメラはそれが数十秒で、フィルムカメラは数時間。そして、焼き上がった写真を一枚ずつ眺めながらアルバムに入れていく。旅先で出会った人の分を焼き増しして、封筒に入れて送ったり・・・なんて行為もまた楽しかったんですよね。
 
良いカメラを手に持つと胸がときめくのは、道具としての造形の美しさや重みだけでなく、人々の思い出や感動を閉じ込めて、紙に映し出して記録するという、夢のある道具だからなんでしょうね。それはデジカメでも同じ。最近、周りからの影響で、カメラ熱がまたふつふつと盛り上がってきています。
 
トラベラーズファクトリーでも人気のフィルムパトローネキーホルダーのnocosさんや、カメラをテーマに楽しいことを企画しているKEN3TVさんとお話をしていると、カメラの楽しい使い方がたくさんあることを教えてくれます。
 
先日トラベラーズファクトリーにやってきたパトリックさんは、自分で作ったカメラケースに一眼レフのカメラを入れて、楽しそうに店内を撮っていました。さらに、カメラで楽しいことをやっている彼の友人を紹介していただきました。
 
先日のイベント、BAG&SHIRTSでは、KODA STYLEのこうださんとAIR ROOMのかもさんが、それぞれポラロイドカメラを持ち込みイベントの様子をたくさん撮っていてました。その写真がやっぱり味があって良いんですよね。
 
トラベラーズデザイナーのハシモトは、カメラピープルのNATURAピープルに登場。モノグラムさんで焼いてもらったナチュラの写真を見せてもらうと、デジカメにはない温かく優しい色合いが素敵でした。
 
「カメラの中でほら、夢のような物語が始まる」思わずフリッパーズギターの曲を、記憶の奥から探し出して、口ずさんでしまいます。そういえば、この曲が作られた頃もデジカメはまだこの世にはなくて、カメラに夢がたくさんあった時代だったんだなあ。