Book of Days
個性的な書店などで本棚を眺めていて、まるで美しい一遍の詩を読んだときのような清々しい高揚感に包まれることがあります。厚い本、薄い本、大きい本、小さい本、軽快な本、どっしりした本、カラフルな本、そっけない本、美しい本、古い本、新しい本。それらが出版社や通り一遍のジャンル分けではなく、一貫した物語性を持って、バランス良く美しく配置されている。
そんな本棚に出合うと、色とりどりの背表紙に書かれたタイトルと作者名を何度もゆっくりと目で追ってしまいます。ほのかにインキの匂いがする重ねられた紙の束に閉じ込められた、宝石のような言葉や胸が高まる物語、そして、その奥の作者の想い。タイトルとなる言葉や著者の名前、装丁やその佇まいから、さまざまな想像をかきたてられます。好きな本の間に挟まれた、まだ読んだことがない本たちは、新しい冒険の旅へいざなっているかのような気分にさせてくれるのです。
紙の本が並ぶ空間が感じさせる胸のときめきは、デジタル書籍やオンライン書店では、決して味わえないアナログならではのもの。そういえば、使い終わったノートが何冊も重なった佇まいもまた、同じようにワクワクさせてくれます。コンピューターのデスクトップに並んだエクセルやjpegファイルを見ても胸がときめくことはないですもんね。
お気に入り本棚を、できあがったばかりの「大陸ゾウノート」のサンプルに描いてみました。厚くて味のある紙も想像をかきたててくれます。描いたらロールシールでナンバーと日付を記録してみました。さて、次のページには何を描こうかな。