2012年6月18日

気分はもう旅人


 
お台場から浅草や日の出桟橋、豊洲などへ水上バスが出ています。最も短いルートだと、JR浜松町駅がある日の出桟橋まで、20分で460円。船の時間と行き先があえば意外と便利で快適なルートだったりもします。
 
チケットを買い待合室を出て、水面が見渡せる桟橋を歩くと、突然、海の潮の香りが漂ってきて、東京が海に面した街であることを思い出させてくれます。例えば香港でスターフェリーに乗ると、日常の足として船旅があることに憧れを抱いたりしますが、東京も同じように船で移動できるルートが残っているのです。地上より低い位置の水面からレインボーブリッジや高層ビルを眺める視点は新鮮。乗ったのは昼間ですが、夜は幻想的な景色が眺められそう。
 
青い空の下、揺れる船に身を預け、太平洋から流れてくる海風の匂いを体中に吸い込むと、旅先で感じるのと同じ高揚感に包まれました。たった20分の船の旅を終えて、電車に乗る。すると、その風景もまた旅先のどこか知らない街で乗る電車のように新鮮に見えるのです。
 
そんな日は普段なら入らないような路地裏のちょっと怪しい匂いのする東南アジア料理店に入ってみるのも一興です。気分はもうどこか異国をさまよう旅人です。
 

 

 

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