また、あたらしい旅が始まる
この前の土曜日のこと。トラベラーズファクトリーで久しぶりにスパイラルリングノートバイキングを開催したのですが、とてもたくさんの方にご参加いただき盛況のなか終えることができました。ありがとうございました。長い時間お待たせしてしたり、混雑していたりするにも関わらず、皆様笑顔でノート作りを楽しんでいただき、ほんとうに嬉しい1日でした。
この日作られた全部で200冊近くのノートは、1冊として同じものがない、すべてオリジナルのスペシャルなノートたちです。トラベラーズファクトリーは、その名の通り、旅人たちの創造力やコミュニケーションによって新しい何かが生まれる工場でありたいと考えているのですが、この日は、まさにその想いが形になった1日となりました。
このイベントは、もともと、まだトラベラーズファクトリーが生まれる前の3年前に流山工場で遊びでやったのが最初で、工場内の食堂をトラベラーズカフェにしてしまい、コーヒーやトラベラーズブレッドを振る舞った後に、スタッフ同士で行いました。今思うと、そのときに感じた紙を選ぶ時のわくわくした気持ちやWさんがリングを綴じてくれた時の感動が、ファクトリーを作ろうと思ったきっかけのひとつになったような気がします。
心地よい空間と音楽、美味しいコーヒー、そして自分らしくカスタマイズされたノート。ノートを手に新しい旅を始めるように、トラベラーズファクトリーを作るという仕事が始まりました。
トラベラーズファクトリーが出来て1年と半年。まだうまくいかないことはたくさんあってお客様にご迷惑をかけてしまったり、想いが空回りすることもあります。でもそんな中、この日足を運んでくれた方々から、ファクトリーへの愛情を伝えてくれるたくさんの嬉しい言葉をいただくことができました。ありがとうございます。
さて、イベント終了後、ファクトリーの2階でいつものようにみんなで打ち上げをしたのですが、サプライズで、誕生日を迎えたばかりのハシモトと、間もなく誕生日のぼくのために、スタッフがケーキとカードを用意してくれました。しかも、ケーキはトラベラーズビスケットを作ってくれているダン・ラ・ナチュールのなっちゃんに頼んで作ってもらったスペシャルなケーキ。
こういうことに不慣れなぼくは、気の効いたコメントなどは言えず、うまく感動を伝えることはできないのですが、いろいろな意味で嬉しい1日となりました。
トラベラーズファクトリーを作るときに、こんな想いがありました。忙しさで自分を見失いそうになった時、勇気が足りず踏みとどまってしまいそうな時、大切な何かを失って心が打ち砕かれそうな時、ここに足を運ぶことで、忘れかけていた希望や夢を思い出し、あたらしい旅を始めるような気持ちになることができる、そんな場所していきたいということ。
今、それを一番感じているのは、この場所を作ったぼくらなのかもしれません。そして、それこそが、もっと多くの方々に同じ想いを感じてもらえるようにがんばろうという勇気と希望を与えてくれるのです。これからも、トラベラーズファクトリーと仲間たちをよろしくお願いします。