2013年9月17日

旅と本

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3連休は台風が日本を縦断し、各地で洪水や突風などの被害を与えて去っていきました。被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げます。
 
まだ台風がやってくる前の晴れ渡った土曜日。読書月間中のトラベラーズファクトリーでは、沼津の素敵な古書店weekend books店主、高松さんがやって来てくれました。この日は、お話をしたり、ソファーで読んだりしながら、ゆっくり本を選んでほしいと思い、高松さんがトラベラーズファクトリーのためにセレクトしてくれた古本を2階のテーブルの上にを並べました。どーんと積まれた本を眺めていると、本好きはそれだけで嬉しくなってしまいます。高松さんの人柄もあって、終始和やかで心地よい時間が流れる本にぴったりの空間になりました。この日が終わるとweekend booksさんセレクトの古書は場所を1階に移し、9月23日まで展開しています。
 
また、この日よりトラベラーズファクトリー2階では、企画展「TRAVELER'S BOOKS 24人が薦める旅の本」を開催。トラベラーズファクトリーがお付き合いさせていただいている、料理やコーヒーにお菓子、シャツやバッグに家具、お店や出版、音楽などモノ作りや表現をすることを仕事にしている24人が選んだ旅の本とそのコメントを展示しています。
 
weekend bookさんの展示からヒントを得てこの企画展のことを思い付いたのが7月末。それからすぐに、本のセレクトとそのコメントとなる原稿を依頼しました。締切が8月末頃だったため、夏休みの宿題の読書感想文を思い出しながら原稿を書いてくれた方も多かったようです。そんな苦労に感謝しながら、次々と届く原稿を読ませていただくのは、とても楽しくわくわくする時間でした。書き方のスタイルも詩や手紙のようだったり、書評やコラムのようだったり様々。興味深いブックガイドであると同時に、書き手の旅に対する想い、その人柄やモノ作りへの考えたかの一端も見ることができる素晴らしい原稿が集まりました。
 
この展示では、皆さんから実際に読んでいた本をお借りして、展示をしています。そのうちの何冊かは黄ばんでいたり、表紙が破れていたりして、ずっと昔から大切にして、何度も手にしたりしたんだろうなということを想像させてくれます。もともとの装丁とあわせて読み手の歴史が刻まれることによって変化した本の佇まいも美しく魅力的。
 
ひとつずつゆっくり丁寧にご覧いただきたい展示です。こちらは10月11日までの開催です。本と旅が好きな方はぜひ。
 
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