2014年2月24日

Rock and Roll can never die.

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ぼくはノートを作ったり売ったりするのが仕事だけど、ほんとうのことを言えば、ロックミュージシャンになりたかったんだ。先日ひょんなことからライブイベントのチケットをいただくことになり、久しぶりに大きな会場で、大きな音で鳴る音楽に身を浸しながら、そんなことを考えていた。
 
ギターをジャーンと鳴らした瞬間、心が鷲掴みにされたように揺さぶられる。ベースやバスドラの音がお腹に響く。そして、叫ぶような歌声が聴こえてきたらもうぐっと胸が熱くなってくる。その時の感情は10代の時とまったく同じで、40代半ばなのにあの頃のように自然に涙が溢れてくる。
 
ロックに心を奪われて、はじめて仲間と小さなステージに立って、一心不乱に音楽を奏でた10代の時。もうこれだって思った。それまでとは世界が違って見えて、はじめて心の底から本気で真剣に向き合えることに出会ったような気がした。ロックは誰にでも門戸を開き、どんなものも受け入れてくれて、優しく、自由で、切なくて、自分らしくあることの意味を教えてくれた。
 
そのイベントには、さまざまなスタイルのバンドが何組か出演していて、皆がそれぞれの言葉でロックへの愛情を誠実に語っていたのが印象的だった。先日、別のイベントである人が、「Punk is not dead」という言葉とともに、それが今もカルチャーに影響を与え続けていることを伝えていたけど、PUNKは、音楽スタイルやファッションをカテゴライズする言葉ではなく、ロックに対して誠実に生きていこうとする姿勢を示す言葉だから、それを信じる人々の心にはずっと生き続けるもの。
 
ぼくには、ロックミュージシャンになる才能も強さもなかったけど、今もロックがすべての指針になっていて、それに誠実に仕事をしていきたいと考えている。ロックを奏でるように、ノートを作っていきたいと思っている。
 
 

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