2014年4月15日

Made in Chiangmai

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久しぶりにタイへ行ってきました。4月のタイは1年でもっとも暑い時期で、やっと春らしい陽気になってきた東京から訪れると春を通り越して一気に夏になってしまったような気分。さらにタイの旧正月、ソンクラーン直前だったこともあり、間もなくはじまる水掛祭りや正月の休みにタイの人たちはどこか心が浮き立っているような気がして、滞在中はとても楽しく過ごせました。
 
今回の出張は、チェンマイの素材を使った新しいプロダクトを作ることが大きな目的。トラベラーズファクトリーが成田空港にできるのにあわせ、旅に使いたくなるラインアップをお披露目できるよう、素材探しやサンプルの作り込みをしてきました。まだ皆様にお見せできるような状況ではありませんが、楽しみにしていただけると嬉しいです。
 
トラベラーズノートが作られているチェンマイは、おだやかでのんびりした空気や優しい人々、美味しい料理はもちろんですが、もの作り現場としても、とても魅力的なのです。例えば、コットンやシルクなどを使った衣類やバッグなどは、原料となる綿花や繭から糸を紡ぎ、布へと織り、さらに縫製し仕上げていくまでの各工程が、コミュニティーの中で行われることが多く、家内制手工業の小さな工房が数多く残っています。
 
中国などで見慣れた何百人もの人々が規則的に並んで働く工場と比べると、その現場の空気感の違いに驚かされます。悪く言えば緊張感のあまり感じられないゆるい雰囲気に包まれているのですが、逆に、家族や仲間から伝承された技術や素材を守り、その土地に対する誇りを強く持っているので、他で作ったものとはどこか違う、チェンマイらしいものが出来上がるのが魅力。そのチェンマイらしさにトラベラーズらしさが加わることで、あたらしいものが生まれる可能性を感じることができるのです。
 
トラベラーズノートが生まれて8周年ということで、チェンマイの工房のオーナー夫妻との付き合いも8年以上となりました。打ち合わせが終わると、家の中を気さくに案内してくれ、8年前にはまだ生まれていなかった6歳の女の子と2歳の男の子とともに、みんなでチェンマイ名物カオソーイを食べました。そんな風に家族としての付き合いをしてくれる彼らの振る舞いもまた、チェンマイらしい温かさを感じさせてくれ、ますますチェンマイとそこで暮らす人達が好きになるのです。
 
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