2014年4月21日

mille booksのこと

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ぼくらが最初にミルブックス主宰の藤原さんと出会ったのは、アアルトコーヒーの庄野さんの本『たぶん彼女は豆を挽く』の出版を記念し、蔵前のinkyoで開催されたベントに行ったときなので、もう4年前のこと。
 
イベントでは、藤原さんは受付から撤収まで裏方の仕事を手際よくこなしながら動き回っていて、出版社を経営し、自ら編集もしている人ということでぼくらが勝手に想像していたイメージとのちょっとしたギャップに驚いたのを思い出します。イベント後、庄野さんが誘ってくれて打ち上げにも参加させていただき、そこでも藤原さんは幹事として、注文や会計を取り仕切っていました。結局その日はお互い自己紹介をする程度で、ゆっくりお話をすることもありませんでした。
 
「藤原さんと一緒に作りたいから本を出すことにしたんだ」と庄野さんが言っていたこともあり、藤原さんの仕事に興味を持っていたぼくらは、何度か打ち上げで一緒になると、少しずつお話をする機会を作り、交流が生まれていきました。
 
そして、ミルブックスという出版レーベルは、藤原さんがたった一人で企画、デザイン、編集から営業、本にまつわるイベントの運営までを行っていることを知りました。
 
週末、ミルブックス10周年を記念したイベントの第2弾として、トラベラーズファクトリーで「アアルトコーヒー豆はかり売り&カフェ」と庄野さんと藤原さんによるトークイベント、「1回就職したけど、自分のしたいことは他にあると開業した2人の話」が行われました。
 
「売れるとか売れないとかではなく、自分が本当に作りたい本を自分の責任で作ることができるから」
 
藤原さんはトークイベントで、ミルブックスをたったひとりで運営する理由をそう語りました。その言葉を聞き、ダン・ラ・ナチュールのなっちゃんの本を出版する時に、藤原さんが「こんなに美味しいお菓子を一人で作っている素敵な人がいるということを世の中の人たちに伝えたいから」とその動機を言っていたのを思い出しました。そんな風にミルブックスの藤原さんは10年間本を作り続けています。ぼくらも会社に属していますが、同じような気持ちで仕事をしているつもりです。
 
ミルブックスの藤原さん、そして、アアルトコーヒーの庄野さんは、ぼくらにとって、大切な仲間であると同時に、ぼくらの生活を豊かにしてくれる本やコーヒーを提供してくれる大好きな作り手でもあります。これからも楽しい本と美味しいコーヒーをよろしくお願いします。
 
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