2014年5月 7日

あたらしいギター

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やはり自分専用のものが欲しいということで高校生の息子がギターを買ってきました。ギブソン・レスポールのコピーモデルで、ヘッドに記されたロゴもGではじまり、GIBSON風の書体になっています。オリジナルはコピーに0がひとつ多く付いた20万円以上するものなのでもちろん間違って買ってきた訳ではありません。
 
そういえば自分がはじめて買ったギターもフェンダー・ストラトキャスターの韓国製コピーモデルでした。その後、結局フェンダーのギターを買うことになるのですが、指を痛めながら練習したそのギターには愛着がありました。
 
新しいギターを手に入れたことで予備に格下げとなってからは、ピックアップを自分で交換してみたり、ヤスリで塗装を削って無垢の木目にしてみたり、さらにその上にジャクソン・ポロック風にペイントをしたり、安かったが故に気軽にカスタマイズを楽しみました。あげく元の韓国メーカーのロゴを消して、手描きでギブソンのロゴを描き、ギブソンのストラトだぜ、なんて自慢げに友達に見せたりしていました。最後には、分解し過ぎで壊れて、捨ててしまうことになるのですが、そのギターからは、弾き方だけでなくその構造も教えてもらったような気がします。
 
モノ作りを仕事とするぼくらにとって、安直なコピーは最も忌み嫌うべきものですが、ギターをはじめた人たちの多くは、オリジナルを手に入れるまでの通過儀礼としてまずは、こずかいで買えるやすいコピーを手にする人が多かったのも事実。そして、ギターを弾けるようになり、人前で演奏するようになると、そのオリジナルを手に入れました。
 
さて、息子が手にしたレスポールがこれからどんな風に変化していくのか?あたたかく見守っていきたいと思います。