別に特別な理由があるわけじゃないんだけど、学生の頃にどこかへ旅に行くというとなぜか北を目指すことが多かったし、その後も仕事で仙台に住んでいたこともあって、旅先と言えば東北や北海道ばかりでした。
　
そんなわけで、高校時代の修学旅行以来ずっと行く機会がなかった関西を訪れるようになったのは、TRUCKやチャルカ、恵文社一乗寺など、トラベラーズファクトリーでお世話になっている方々のお店に足を運ぶようになってから。今では一緒にモノを作ったり、イベントを開催させていただいたりで、関西は必ず年に何度か行く場所になりました。それまで縁がなかった場所が、旅先として何度も足を運ぶうちに少しずつ馴染みのようになっていくのも旅の楽しみ。
　
先週は、火曜日に阪急うめだ本店でのトラベラーズファクトリーコーナーの陳列、そして土曜日にバッジカスタマイズイベントで1週間に2度も大阪に行くことができました。このイベントも昨年の同じ時期に続いて2度目。バッジイベントでは、馴染みのお客様も何人か来てくれたりで、数年前には何にも知らなかった大阪が身近に感じられるようになりました。
　
例えば、大阪での1日はこんな感じ過ぎていくのです。朝、昔ながらの喫茶店でモーニングの後、阪急うめだ本店へ行きオープン前にコーナーの最終仕上げ。無事陳列終了後、TRUCKへ行き、スタッフの方とご挨拶。ランチはTRUCKのカフェ、BIRDで。美味しいご飯の後に、いいタイミングで巡りあうことができた揚げたてのドーナッツでお腹を満たしたら、心斎橋にあるお気に入りの本屋さんスタンダードブックスストアへ。
　
この店ではいつも新しい発見があります。今回は前にここで紹介させてもらった本、『語るに足る、ささやかな人生』の著者、駒沢敏器氏のコーナーを見つけて思わずにんまり。さっそく1冊手に取ってレジへ持って行ったら、スタッフの方が「この本読みました？」と『語るに足る...』を薦めてくれて、「この本、絶版になってしまって、アマゾンでびっくりする値段で売っているのを見て、残っていた在庫をぜんぶ取り寄せたんですよ」と言う。ぼくはすでに持っていたので購入しなかったけれど、そんな会話に本に対する深い愛を感じて嬉しくなるともに、ますますこの本屋さんが好きになる。そして、帰る前には梅田駅の食堂街にあるたこ焼屋に寄って、狭いカウンターで立ち食いで熱々のたこ焼きをほおばってから、新幹線に乗る。
　
チェンマイ、バンコク、ポートランド、LA、旭川、富良野、札幌で、台湾では台北、台中、キャラバンで巡った金沢、奈良、徳島、広島。そして、那須に今回の大阪。振り返るにはまだちょっと早いですが、今年もいろいろな場所に旅ができたなあと、帰りの新幹線でしみじみ思いました。はじめての土地に、少しずつ馴染みの場所になりつつある土地への旅、さらにすっかり慣れた土地。それぞれ行くほどにその土地に対する感じ方が変化していくのが嬉しかったりします。そういえば、成田空港だってそれまで旅の途中に寄るだけの場所だったのが、今ではすっかり馴染みの場所になりました。
　
いつものようにバタバタして落ち着かない1年でしたが、良い旅ができたらすべてOKなような気がします。さてぼくらのノートは2015年にはどこに連れて行ってくれるのだろうか...。そんなこと考えつつも、まだ年内もクリスマスに向け、トラベラーズファクトリーではたくさんのイベントがあるのでした。
　
大阪阪急うめだ本店 8階トラベル売場のトラベラーズファクトリーコーナーは、12月25日のクリスマスまで開催しています。さらに成田空港のトラベラーズファクトリーエアポートでは、バゲッジステッカーが17日より発売になります。さらに成田ならではの
企画もご用意しています。
　
そして、中目黒では今週末19日、20日には、キャラバン凱旋ノートバイキングを開催。21日にはtic moonによるクリスマスライブも開催します。こちらは17時からの部はまだ若干席がございます。
　
まだまだ年内も楽しいことがいっぱいです。よろしくお願いします！