トラベラーズバイクに乗って
何も予定がないまま夏休みを迎え、さてどうしようかなと考えたとき、昨年の夏休みに東京の自宅から福島の白河まで自転車で走ったのを思い出し、ならば今年はその続きをやってみようと考えました。
そんなわけで、輪行バッグにトラベラーズバイクを詰めて、まずは鈍行列車で白河駅へ向かいました。相変わらずのだらだらした出発だったので、白河駅に着いたのは19時。走る前に去年食べて美味しかった白河ラーメンを食べようとしたら残念ながらもう閉店。このあたりは閉まるのが早いんですね。夕食は結局コンビニで済まし、トラックや帰省の車が走る夜の国道4号線を走って北へ向かいました。
この日の予定は、電車の中でiPhoneで検索して見つけた郡山の健康センター。22時前には着く予定があと少しのところで、痛恨のパンクが発生。コンビニの軒先でチューブを交換し、携帯用ポンプで時間をかけてタイヤに空気を入れてなんとか復活。宿に着いた時は23時を過ぎてしまいました。それにしてもよくパンクするなあ。
翌日、目が覚めて外を見ると雨。東京では連日の猛暑で雨が降ることなんて想定していなかったのですが、念のためにと忍ばせていたポンチョを羽織って出発。結局この日は、1日中降ったり止んだりの雨。昨日のパンクに続く容赦ない仕打ちに、天を恨んだりもしましたが、雨も慣れてくると、それほど苦にならず、むしろ猛暑のなかを走るよりは快適なのかもなんて思ったりもしました。旅は、入念な準備と前向きな心構えが大切だという教訓を身をもって学びました。
福島を過ぎると、国道4号線を離れ、阿武隈川沿いを走る県道や3桁国道を選んで進んでいきました。誰もいない森のなか、川の流れる音と鳥の声しか聞こえない道を霧雨のような雨に打たれながら走るのはとても気持ち良くて思わず笑顔になりながらひとりでペダルを漕いでいました。そのまま福島を縦断し、宮城県南の町のビジネスホテルに宿をとり、翌日は仙台まで走りました。
2年越しで東京から仙台まで走破。こうなると、次は盛岡あたりまで行ってみたくなります。
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