2016年1月12日

いつでもどこでも一緒に持ち歩けるモノ

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家にモノが増えていくのは好きじゃない。理想を言えばすべてがカバンの中に入って、いつでも旅立てるモノだけで生活できればそれに越したことはないと思っている。結婚して子供ができたりすると、そんなことも言ってはいられず家のなかはモノで溢れていくことになるんだけど。
 
その分、昔から手のひらに収まるようなコンパクトなモノは好きで、例えばヴィクトリノックスのアーミーナイフみたいに小さなサイズにたくさんの機能が収納された道具を見るとスパイ道具みたいでワクワクした。チューニングを合わせると様々な音楽を聴くことができるトランジスタラジオや、いつでもどこでもお気に入りの音楽を聴くことができるウォークマンも大好きだったし、iPodが出た時には、自分の音楽コレクションが全部手のひらサイズに、持ち歩くことができるということに興奮したのを覚えている
アウトドアの小さなコンロやランタンを手に入れた時にはどこへでもいけそうな気がした。そういえば、カメラもパソコンを買う時もコンパクトさを重視して決めている。
 
いつも一緒に持ち歩くそれらの道具は、便利になるだけでなく、自分の暮らしにちょっとした変化をもたらしてくれた。アーミーナイフは、荷物の紐を切ったり、カートンを開けたりするのに便利だけど同時にいつでも冒険の旅に出ることができる気分にさせてくれたし、ウォークマンやiPodはただの街歩きを映画の登場人物のような気分にさせてくれた。僕はそういう道具が好きだ。
 
トラベラーズノートを作る時にも意識したのは、いつも一緒に持ち歩くことで、毎日の暮らしに何かワクワクするような前向きな変化をもたらしてくれる道具になってほしいということだった。だからトラベラーズノートという名前は、旅のためノートということだけではなく、旅人として毎日を生きていくためのノートという想いを込めて決めた。
 
トラベラーズノートはいつでもどこでも持ち歩くにはちょっと大きくて重いかもしれない。だけど、そのスピリットはお守りみたいにいつも身につけていたいと思っている。
 
 

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