2017年1月23日

好きなものは好きだと言おう

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先週土曜日のトラベラーズファクトリーでは、アアルトコーヒーの庄野さんが来てくれて、昼間はカフェイベント、夜はコーヒー教室&ブックトークを開催した。カフェイベントでは、吉祥寺のカレー屋、ピワンさんとアアルトコーヒーのカフェ14gによるコラボカレーパンが登場。これがもう絶品で、カレーパンの概念が変わうような味だった。スパイスの効いた深みのあるカレーに、素材のあまみを感じるパンの味......、思い出したらまた食べたくなってきたなあ。カレーパンは早々と売れ切れてしまって、それをお目当てに来ていただいた方にはとても残念な思いをさせてしまったし、なによりおいしいのでいつかまた皆様に届ける機会を持ちたいな。
 
そして、夜はコーヒー教室&ブックトーク。前半には、庄野さんのコーヒー教室を行い、後半は庄野さんと僕で、庄野さんのあたらしい本『コーヒーと小説』のことを中心にお話しするトークイベントを行った。実は、シンガーソングライターの山田稔明さんがたまたまギターを持って遊びに来ていて、急遽、飛び入りで歌ってくれることになった。コーヒー教室とブックトークの合間に、トラベラーズノートのために作ってくれた『notebook Song』と、14gのために作った『my favorite things』の2曲を演奏してくれた。
 
思いがけずスペシャルなイベントとなり、その後のトークイベントで、僕は思わずトラベラーズブレンドや『notebook Song』が生まれたいきさつを話した。どちらも僕らが憧れ好きなものを作る人に気持ちを伝えることから生まれたもので、庄野さんも、やっぱり好きなものは好きだと言う方がいい、と言った。そういえば、山田さんが歌った『notebook song』には、ノートに詰まった好きなものがいくつも登場してくるし、『my favorite things』はその曲名のとおり、朝のコーヒーからはじまる好きなことを綴った歌だ。
 

『コーヒーと小説』もまた、小説好きの庄野さんが純粋に面白い話だから読んでほしいと10編の小説を選んだ本。イベント前に再度読み返すと、その小説の多くに登場する女性がしたたかで魅力的であるのと同時に、男はいじいじ悩んでばかりでなんともだらしない。トークショーでは、庄野さんも僕と同じように、もともとは好きなものを素直に好きだと胸を張って言うことができないひねくれもので、ネガティブで悩んでばかりだったということがわかった。だから、そんな登場人物にシンパシーを感じるのかもしれない。素直に好きだと言うことができるようになったのは大人になってからだけど、そのおかげで素敵な仲間と出会えたし、 さらに美味しいコーヒーやパンに素晴らしい音楽が僕らの基地、トラベラーズファクトリーに集まって、お客様とともに楽しむことができた。その喜び実感できる素敵な1日になった。

トークイベントでは、おみやげとして、僕が本について書いた文章と絵をまとめたZINE、TRAVELER'S DIARIES about Booksを参加してくれた方々に配った。サンフランシスコのお店で、Zineが壁一面に並ぶ姿に感動して、急遽作ってみたんだけど、ハシモトが素敵な表紙をつけてくれて、思いのほかいい感じにできあがったので、もうすこしページを増やして、また作ってみたいなと思っている。

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