2017年3月27日

オリーブからステーションへ

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トラベラーズノート オリーブエディション発売の前日、朝7時東京駅発の新幹線に乗って大阪に向かっていた。

オリーブエディションやブラスプロダクトは無事出荷されたけど、トラベラーズファクトリーステーションのオープンまであと1ヶ月。一息つく間もなく、いよいよその準備も佳境に入ってきている。大阪行きは、そこで販売する新しいプロダクトの生産立会いのため。移動中、曇天のため残念ながら富士山は見えなかったけど、東京駅で手に入れた好物の駅弁、森駅のいかめしを食べながら、ひとときの旅気分を味わった。

最初に訪れたのはシールの印刷工場で、電車をモチーフにした新しいデザインのロールシールの印刷立会いをした。ロールシールは、この工場ともう一つの工場の2つの会社が協力して作っているんだけど、どちらの方もトラベラーズノートが大好き。だから、こうした方がもっとトラベラーズっぽく仕上がりますよ、なんて感じあえて面倒で、難しいことにチャレンジしてくれる。今回も彼らの提案で、想像以上にすばらしい仕上がりになり、一緒に立会いに行ったデザイン担当のハシモトとワクワクしながらシールが印刷されていくのを眺めた。
 
続いて行ったのは、活版印刷の工房。ここでは前にトラベラーズファクトリー4周年記念の活版シールを作ってもらっている。今回はそのステーションエディションの印刷立会いのために訪問。何色かのインキを混ぜながら印刷を繰り返して、まずは僕らが狙っている色を出していく。色が決まると、今度は版の位置や角度などを微妙に変えながらカスレやくぼみの出方を調整していく。
 
何十年も前に作られた年代ものの活版印刷機は、完全にアナログなので、それらの調整はすべて職人の経験に基づく技や勘、そしてセンスに依存する。僕らが望むイメージを話しながら何度も調整して、活版ならではの風合いのあるシールができあがっていくのを、またもハシモトと2人で感動しながら眺めていた。古い活版印刷機が動く様は、どことなく蒸気機関車の動きを思わせる。今回のモチーフであるトラベラーズトレインの汽車のデザインが一枚ずつ印刷されていくのを眺めていると、まさにこの印刷方法が必然であるような気がしてきた。
 
大阪では他にも訪問したい場所がいくつかあったけど、翌日はオリーブエディションの発売日。立会いが終わると、これも僕らの好物、インディアンカレーを食べて、東京に戻った。

そしてオリーブエディションの発売日。トラベラーズファクトリーには本当にたくさんの方々が来てくれて、まるでお祭りのような盛り上がりとなった。手に入れたばかりのオリーブエディションと一緒に写真を撮ったり、早速スタンプでカスタマイズしたり、そんな皆さんの笑顔を見て、ほっと胸をなでおろすのと同時に、今までの苦労が報われたような気がした。
 
オンラインショップでは、早々に売れ切れてしまい、ご迷惑をおかけしています。現在、オリーブエディションはすべて追加生産中です。大変申し訳ありませんが、しばらくお待ちいただきますようお願いします。
 
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