2017年4月24日

東京駅から武道館へ

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今週4月27日は、いよいよトラベラーズファクトリーステーションのオープン。先週は商品を並べたり、プライスを付けたり、最後の仕上げを行った。7坪という決して大きいとは言えない空間に、たくさんのモノが並び、ひとつの世界が生まれていく。まるでトラベラーズ版キオスクみたいだ。トラベラーズファクトリーではおなじみのスタンプコーナーももちろん設置。東京駅ならではのスタンプや新しく導入したスタンプマシンも並んだ。僕らは、しみじみと完成間近の店内を眺めながら、ここまでいろいろ大変だったけど、トラベラーズらしい、いい空間になりそうだなと思った。
 
そして金曜日の夕方、忙しい最中に開店準備を抜けさせてもらい、東京駅を後にして武道館へ。ストーン・ローゼズの来日公演を見に行ったのだ。ローゼズのことは、ここに何度も書いているけど、僕が一番好きなイギリスのバンド。いよいよ生のローゼズが見れるということで期待に胸を膨らませながら、少し浮き足立って久しぶりの武道館へ向かった。
 
ぎっしり詰まった会場の客席に座り、しばらくすると、会場の灯りが消える。そして、I Wanna Be Adoredのイントロが鳴ると、もうそれだけで涙が溢れてきて、それから最後のI Am The Resurrectionまでの1時間半は、感動しっぱなしだった。解散から紆余曲折を経て、あの4人がまた同じ場で、奇跡のようなグルーヴを奏でているのが、みんな嬉しくてしょうがない。会場全体がそんな温かさに包まれたライブだった。
 
彼らの音楽の一番の魅力は、やっぱりあの4人でしか成立し得ない、バンドマジックだ。キース・ムーンとジョン・ボーナムを足して2で割ったようなスーパードラマーのレニに、うねるようにループするベースのマニ、ギターヒーローのジョン、そして、音程を外しても、そんなの関係ないくらいの異彩を放つ存在感でバンドとオーディエンスを繋ぐヴォーカルのイアン。そのすべてが同じレベルで欠かせない役割を担い、混ざりあい化学変化を起こすことで生まれるバンドマジックが今も機能し、さらに進化すらしていることに感動した。
 
20歳の時、彼らのデビューアルバムに出会って以来、その圧倒的にポジティブで多幸感溢れる音楽から何度も生きていくためのパワーやヒントをもらって、救われてきた。あれから27年経ち、僕もすっかり大人になってしまったけど、彼らの音楽に向かう時の気持ちは、あの頃と何一つ変わっていない。ずっと念願だった彼らのライブに立ち会うことで、僕はさらに大きなエネルギーをもらうことができた。20年前に解散のニュースを聞いて喪失感を包まれたときには、こんな日が来るとは思ってもいなかったけど、やっぱり奇跡は起きるんだと思えた。
 
正直に言うと、3月のオリーブエディションやブラスの発売から、ステーションのオープンの準備で、僕は勝手に追い詰められたような気分になって、精神的に疲れ、心にも余裕がなくなっていたんだけど、もう大丈夫。この日のライブで、僕は充分すぎるパワーを充填した。
 
さて、繰り返しますが、今週4月27日は、トラベラーズファクトリー ステーションのオープンです。小さな空間に、トラベラーズの世界をぎゅっと詰め込みました。プロダクトはもちろん、ディスプレイやスタンプから新しいショッピングバッグやショップカードまで、チームトラベラーズの全スタッフ総力を結集して、グルーヴを奏でることで、僕らにしかできない世界を作り上げています。
 
僕がライブからたくさんのパワーをもらったようにこの場所に作り上げられた空間、プロダクト、そして、スタッフとのコミュニケーションによって、誰かに感動やパワー、生きるヒントを与えることができたら、もうこの上ない幸せです。場所は、東京駅の丸の内地下北口の改札を出てすぐ。ぜひ、皆様のお越しをお待ちしています。
 
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