All Travelers Need Is Love
7月8日でトラベラーズファクトリーエアポートが成田空港にオープンして丸3年を迎えた。まずは旅の途中にこの場所にお立ち寄り頂いたすべての旅人たちに感謝いたします。ありがとうございます!そして、この場所で、愛情とともに旅人たちにトラベラーズノートを伝えてくれているスタッフのみんなにもこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとう!
成田空港にトラベラーズファクトリーをオープンした最も大きな理由は、世界へ旅の玄関口であり、旅人にあふれたこの場所でその魅力を発信することで、世界中の旅人たちにトラベラーズノートを使ってもらうという僕らの夢にもっと近づける予感がしたからだ。あれから3年経ち、その夢が少しずつ現実感を伴い、もしかしたらそんなことが不可能ではないのかも、と信じられる出来事を何度も体感することもできた。
先週は、Global Gatheringというイベントを開催。世界各地よりトラベラーズノートを扱ってくれているパートナーの方々が集まり、ミーティングを行った。パートナーの多くは、トラベラーズノートを自ら使っていくうちに、好きが高じて、自分たちの国で広めていきたいと、販売をはじめてくれた方々ばかりで、それゆえに個人経営の小さな会社が多い。でも、その分トラベラーズノートへの愛情がたっぷり伝わってきて、それがなによりも嬉しかった。彼らを通じて世界中でトラベラーズノートを大切に愛情とともに扱ってくれているお店が増えているのも実感できた。
現在オフィシャルサイトのパートナーショップというコーナーにその一部を掲載しているけど、紹介したいお店はもっとたくさんあって、これからどんどん更新していきたいと思っている。
みんなと話をしてあらためて思ったのは、やっぱり一番大切なのは、愛であるということ。先日紹介した10周年記念キャンペーンのメッセージからもそれを感じたし、世界各地のパートナーやショップからも感じることができた、たくさんの愛こそがトラベラーズノートの魅力であり、財産であり、パワーであるということだ。
僕らもビジネスの世界で生きている以上、売上とか、利益などとは無縁ではいられない。だけど、トラベラーズにとって何よりも大切にしなければならないのは、そこに愛があるかどうかでありたいと確信した。自分たちが好きな人に自分たちが好きな物やことを愛情とともに紹介し、同時に紹介してもらう。愛が起点だから、自然と価値観は共有し、拡散する。売上やしがらみ、既成概念より、そこに愛があるかどうかを第一に考え、それをまっすぐ信じる。きれいごとで青臭いことのように聞こえるかもしれないけど、結構本気でそう思っている。
ある時は、ちょっとした軋轢を生んだり、大きな売上に背を向けることになるかもしれない。だけど、愛こそがトラベラーズらしさを育み、同じ思いを共有する仲間たちとともにサステナブルなビジネスの成功をも共有できると信じている。
先週、香港のミスター・ソフティーとのコラボレーション企画を発表したのだけれど、これだって、香港を拠点にたくさんの人にトラベラーズノートの魅力を伝えてくれているパトリックが、ミスター・ソフティーを僕らに紹介し繋げてくれたことからはじまった。
香港の人に幼少期から幸せな記憶を刻み続けてきたアイスクリーム屋、ミスター・ソフティーは、旅人にとっては暑い香港での冷たくて甘いひとときを味あわせてくれるのと同時に、香港の文化と歴史を感じさせてくれる。僕らにとって、コラボレーションは素敵な旅の楽しみやあたらしい体験、文化をを共有し、それがいくつも積み重なり広がっていけばいいなと思って行っている。
トラベラーズノートのちょっと変わって面倒だけど、生き方を変えてしまう不思議な魅力に魅せられた人たちが繋がるネットワーク。もはやそこには作り手と使い手、ビジネスパートナーと顧客いった境目はなく、みんながユーザーとして、トラベラーズノートを使い共有することで、それぞれの人生という旅に前向きな変化をもたらし、何かを成し遂げようとする力を与えあう。
例えば、インスタグラムでは世界中のユーザーがアップする、彼らの愛情がたっぷり詰まったトラベラーズノートを何十万冊も見ることができる。そんな彼らと世界のどこかの旅先で出会えば、きっと同じ仲間として自然と話がはじまり、深まり、繋がることができるはず。そうやってできあがったコミュニティーは、きっと今までにない新しい楽しみや繋がりをもたらしてくれるはず。世界中で、そんな繋がりが増えていったら素敵だし、そうなりそうな予感に満ちている。