2017年7月26日

Have a ice trip with Mister Softee!

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台風の多い香港では、警報発令時のルールがきちんと決められてるようで、警報シグナル8が発令されると学校などの公共機関やオフィスが自動的に休みになる。店もほとんどが休みになり、街も静かになる。香港に来て初めて、このシグナル8に遭遇。開催中のLOG-ON x TRAVELER'S FACTORYのポップアップショップは急遽クローズになり、店や名所を見て歩くこともできず、ホテルの部屋でのんびりと時間を過ごすことになってしまった。そんな時間を利用してこのブログを書いている。
 
ミスターソフティーとのコラボレーションはポップアップイベントとあわせて、LOG-ONのパトリックが提案をしてくれたことからはじまった。ミスターソフティーは、香港の街でたまに見かける、バンでやってくる移動型のアイスクリーム屋さん。パトリックは、写真を見せながら、子供の頃に親に買ってもらい喜んで食べていた思い出や、音楽を鳴らしながらやってくる独特のバンのこと、1970年から続く歴史などを語ってくれた。
 
1970年に、イギリスからアイスクリームマシンを車内に搭載したバンを香港に持ち込みはじめられたミスターソフティーは、その後14台までバンを拡大したタイミングの1978年に、香港政府はバンの屋台のライセンス発行を停止した。ビジネスが軌道に乗っていたミスターソフティーに対しては冷蔵庫などの設備を整えることを条件に特例で営業を続けるのを許可。そんなわけで、香港では、この14台が唯一残る、アイスクリームバンとなっている。
 
実は、香港には今まで何度も来ていたのに、ミスター・ソフティーのアイスクリームは食べたことがなった。今回はじめて食べた、たった150円で食べられるソフトクリームは、牛乳のコクを感じる濃厚な高級ソフトクリームとは真逆で、駄菓子のような懐かしくて温かみのある味だった。
 
LOG-ONが手配してくれたポップアップイベント告知のラッピングバンを見つけると、僕らはみんな笑顔で、ソフトクリームを食べて、コラボレーションのリフィルと並べて写真を撮ったりした。さらに翌日は、コラボレーションをとても喜んでくれたオーナーの計らいで、会場近くの空き地に、特別にバンを呼んでくれた。僕らは車内に入ったり、にわかアイスクリーム屋となってソフトクリームをコーンにのせるのを体験させてもらったりした。そんなことをしている間もバンを見つけた子供達や暑い日差しに疲れた顔をした大人がソフトクリームを求めてやって来くると、みんな笑顔で食べながら帰っていったのが印象的だったな。
 
東洋と西洋が混ざり合った独特の味わいに、利便性や効率性よりも、情緒や歴史を大切にし、それが旅人のみならず地元の人の日常にきちんと溶け込んでいることが、スターフェリーやトラムの魅力であり、コラボレーションをした理由でもある。ミスターソフティーが旅人にも地元の人たちにも愛されている姿を見て、あらためてその魅力は、同じだと思った。
 
香港は、初の海外イベントを開催したり、前述のコラボレーションに、スターフェリーでの船上イベントなど、トラベラーズにとっては思い出深い特別な場所だ。香港が特別である一番の理由は、トラベラーズの最大の理解者であり、協力者であり、友人でもあるパトリックの存在があるからに他ならない。さらに、LOG-ONには、彼と同じように、トラベラーズノートが大好きで相棒のように使ってくれているスタッフがたくさんいる。
 
そんな仲間がトラベラーズノートの魅力を伝えてくれているから、ポップアップショップイベントにはたくさんの香港ユーザーが足を運んでくれた。初回の在庫が少なく、早々に欠品してご迷惑をおかけしてしまいましたが、皆さんのトラベラーズノートを見せていただきながら、僕らも楽しい時間を過ごすことができました。この場を借りて、あらためて感謝を申し上げたいと思います。
 
ミスターソフティーとのコラボレーションアイテムは、日本では8月2日よりトラベラーズファクトリー各店で発売しますので、こちらもよろしくお願いします。

今回の出張では、もう一人のトラベラーズノートの香港サポーターでもあるリタさんとパトリックが、ずっと付きっきりで、香港を案内してくれたんだけど、その話はまたあらためて。

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