2017年9月25日

先週のコトと未来のコト

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北朝鮮のミサイルや核実験のニュースが世間を賑わせていた先週のこと。夏休みから読み続けていた満州建国から終戦までを綴った船戸与一の大長編小説を読み終わった。歴史は現在につながっているんだな、なんてことを思いながら、僕はまったく関係のないちょっとした問題に頭を悩ませていた。
 
火曜日、アメリカから一時帰国していたYさんと11月のアメリカでのイベントの打ち合わせをして、翌年1月の予定についてのスケジュールを詰めて、さらに3月の課題について少しだけ話をした。未来に向かってやるべきことはいっぱいだ。
 
水曜日、トラベラーズファクトリーへ行くと、ミルブックスの藤原さんからアアルトコーヒーの庄野さんの新しい本『コーヒーと随筆』と、僕も参加させていただいた小冊子「皆が選んだ『コーヒーと随筆』」が届いていた。冒頭に掲載されている太宰治の「畜犬談」を読んでみる。犬にいつか噛まれるのを恐れて、嫌いな犬に卑屈に媚びを売る姿を延々と語り口調で描く太宰らしい話に、思わずにんまりしながらその気持ちは分かるなあと感心した。
 
「百年前の人が読んでも、百年後の人が読んでも同じところで笑って、同じところで泣くんじゃないのかな」と庄野さんが言っているように、戦前に書かれたこの随筆を読んで、人が考えることは時代が変わってもそれほど変わらないのかもしれない。
 
木曜日は吉祥寺へ行き、シンガーソングライターの山田稔明さんと来月に行うイベントの打ち合わせ。夏にできなかった毎年恒例のライブをトラベラーズファクトリー6周年のタイミングにあわせて10月に行うんだけど、打ち合わせではライブと同時に作るスペシャルなモノについての話をする。トラベラーズファクトリーでの山田さんのライブは次回で6年目の6回目となる。僕らがずっと夢見ていたことのひとつがいよいよ実現しそうでワクワクしている。
 
金曜日の夜、僕は会社に提出するために売り上げとか在庫などのデータをまとめた報告書を作成していたら、デザイン担当橋本が1月のイベントのために考えたというプランを話してくれた。ラフな図面を見ながら、僕はそれがトラベラーズらしい素敵なものになるのを確信して嬉しくなった。会社からの帰り道、ヘッドフォンから流れる山田さんの新しいライブアルバム「DOCUMENT」を聴きながら夜道を一人で歩いていると、Yさんよりアメリカへの帰国の空から力強いメッセージが届いた。そして、ヘッドフォンから流れる曲は、hanaleeに変わった。
 
「右も左も見渡す限り茜色 
 ここがどこだかわかるかな?
 闇よ 光よ ありとあらゆるすべての神よ
 僕をその手で受け止めて」
 
辛いことや頭を悩ませる問題はたくさんあるけど、こうやって仲間たちとトラベラーズノートが、まるで夢みたいな未来へと僕を導いてくれる。熱く覆われた雲の隙間からうっすらと光が射してきたような気分になった。僕は憂鬱を消し去って、未来のことを想像した。
 
トラベラーズファクトリー中目黒にて、10月14日に山田さんのライブ、さらに10月15日には、アアルトコーヒー庄野さんのカフェイベントとコーヒー教室を開催します。詳細は後日サイトに掲載しましが、まずは10月14日と15日の予定を開けておいてくれると嬉しいな。
 
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