TRAVELER'S COMPANY CARAVAN at Ace Hotel New York
ニューヨークのAce Hotel は、昨年のイベントから続き2回目だから、ちょっとだけ馴染みのような気分。チェックインカウンターで名前を名乗ると、「あ、トラベラーズカンパニーね、ようこそ!イベント楽しみにしてるのよ」と言いながら、裏へ何かを探しに行く。そして、昨年のイベントで作ったスパイラルリングノートを手にして戻ると、僕らに見せてくれた。
カラフルな紙が綴じられたそのノートには、1年間分の旅の記録が綴られていて、ちゃんと使ってくれているのも嬉しかった。「私も彼女からイベントのことを聞いてノート作るのを楽しみにしているの」隣りに立つスタッフもそんなことを笑顔で言った。その後、イベント担当のベンに会うと、笑顔でがっちりと握手をして再会を喜んだ。また、ここにやって来たんだな。ルー・リードが流れるホテルの広いロビーを見回しながら、しみじみとその喜びをかみしめた。
イベントの準備は、なぜかいつものようにちょっとしたトラブルがあって、バタバタしながら慌ててやるんだけど、やっぱりいつものように開始時間ギリギリでなんとか間に合った。ほっとしながら周りを見渡すと、イベントに足を運んでくれたたくさんの方々が周りを囲んでいて、僕らはびっくりしながらも嬉しくなった。
昨年のイベントにも来てくれた方、何時間も車を走らせて来てくれた方、びっしり書き込んだトラベラーズノートを何冊も持ってきてくれた方、10年前からトラべラーズノートを使っている方、3日間毎日来てくれた方、たまたまAce Hotel にいた方、ニューヨークの発信基地となるようなホテルだから、様々な人種に、様々な国から来た旅行者もたくさんいる。
「ニューヨークに来てくれてありがとう」みんな笑顔で僕らに言いながら、紙を選んだり、商品を手に取ったりしている。
「君のノートと同じようにしたい、リフィルのどれとどれを手に入れればいいんだ?」僕のトラベラーズノートを手に取り、興味深げに見つめながら、そう言って新たにノートを買ってくれた人もいた。
Ace Hotel のスタッフに、ストンプタウンコーヒーのスタッフも仕事中に会場の近くを通りがかると、紙を眺めながら「後でノート作りに来るからね」と声をかけてくれる。夜になると、Ace Hotel のロビーはますます賑やかになる。あちこちでパーティーのような歓声が聞こたり、DJによるジャズやロックが流れる。そんなガヤガヤした中でノートを作るのも、またニューヨークっぽいなあ、と思いながら僕らもその空気を楽しんだ。
ニューヨークの3日間も、LA同様ほんとうにたくさんの方が来てくれて、たくさんのノートが作られた。さらに、自分のトラベラーズノートを見せてくれる人もたくさんいた。アメリカで確実にトラベラーズノートのユーザーが増えているのを実感できたし、なによりノートを作ったり、自分のノートを見せてくれる時のたくさんの笑顔を見ることができたのが嬉しかったな。そろそろ冬が始まろうとしているニューヨークの11月の空気は冷たかったけど、会場はみんなの熱気に包まれていた。
今、東京に向かう飛行機の中でこのブログを書いているんだけど、正直に言うと、もっとアメリカにいたかったなあという気持ちでいっぱいだ。もちろんアメリカにも悪い面や問題点だっていっぱいあるけど、やっぱり自由を感じることができるし、来るたびに好きになっていく。この場所で、もっとトラベラーズノートが広がっていくと、きっとさらに楽しいことがいろいろはじまるんだろうな。
サンフランシスコ、サンディエゴ、ポートランド、シカゴ、ピッツバーグ、ワシントンDCなどなど、他の地域の人たちから、キャラバンを開催してほしいというメッセージをもらった。もちろん簡単にはできないだろうけど、いつかアメリカ中をトラベラーズワゴンで回ってキャラバンできたら楽しいだろうなあ。