2018年9月27日

チェンマイ巡礼

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早朝に家を出て、午前中の便で羽田空港を出発。その後バンコクで乗り継ぎをして、チェンマイの空港に着く頃には、時差の2時間を足しても、もう夜になっている。そうやって1日がかりでやっと着いたのに、疲れよりも高揚感に満たされた気分になる。
 
チェンマイの空港は、他の国際空港から比べると小ぶりのサイズだからゲートから出口まですぐだし、その雰囲気も空港というよりも、高速バスや駅の待合室に似たどこか懐かしさを伴った旅情を感じさせてくれる。空港の外に出ると、思いっきり背筋を伸ばして深呼吸した。南国の夜の湿気をたっぷり含んだ暖かい空気を身体中に浴びながら、また、この場所に帰ってきたなあと、しみじみと心の中でつぶやいた。
 
そのまま冷房が効き過ぎのタクシーに乗って、ホテルへ向かう。ホテルは、最近はいつも同じ場所にしている。旧市街を囲むお掘りの外側の奥まった路地にあるホテルで、その分、静かで穏やかな雰囲気が気に入っている。部屋もいいけど、日差しがキラキラと反射するプールサイドでの朝食がまた気持ちいい。ホテルに着くと、スタッフがチェンマイらしい優しい笑顔で迎えてくれた。早々にチェックインを済まし、お目当てのローカルレストランまでトゥクトゥクで向かう。チェンマイソーセージ、豚のカレー、カオソーイ、ガパオ、タイオムレツなどをオーダーし、乾杯。昨日までの東京でのバタバタした日々は、もうずっと前のことようだ。
 
チェンマイでは、トラベラーズノートの革カバーを作る工房や、錫製の留め具や、トラベラーズファクトリーのチャームなどを作る工房を訪れる。依頼していたサンプルを確認し、さらに修正をしながら最終形を目指していく。もちろんトライ&エラーだから、エラーもいっぱいだけど、早く使いたくてうずうずしてくるようなサンプルが出来上がるとやっぱり嬉しい。
 
それがどれだけ売れるとか売れないとかでなくて、トラベラーズノートと一緒に使ってみたいとか、旅に持っていきたいとか、そんな気分で進める。よりハンドメイドの要素が多いチェンマイでのものづくりは、大量生産には向かないけどその場で次々とモノが出来上がってくるから楽しい。
 
チェンマイいる間は、その多くの時間を革カバーを作る工房のオーナー夫妻と過ごす。それぞれの道具を見せ合ったり、マーケットで面白いモノを探して歩いたり、話をしたりしながら新しいアイデアを共有しながら、モノを作っていく。今回もいくつか新しいモノが形になりそうで、ワクワクしながらチェンマイを旅立つことができた。
 
もう何年も続いている一年に一度のチェンマイ訪問。15年前の最初に来た頃ころから比べると随分様変わりしたところもある。かつてはのんびりした空気が漂っていたニマンヘミン通りも今は巨大なモールがいくつかできてすっかり賑やかになったし、自家焙煎のコーヒーショップがずいぶん増えた。
 
最初に来た頃には存在しなかったオーナー夫妻の子供たちもずいぶん大きくなった。そうやってこの街とそこに暮らす人たちの変化を感じることができるのも嬉しい。トラベラーズノートがあるおかげで、自分にとってのもうひとつの故郷のような特別な場所が生まれたのが嬉しい。でも、たまには、仕事を抜きにしてのんびり旅をしてみたいな。

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