大きな財産
今日までトラベラーズファクトリー中目黒の2階でG.F.G.S.+大塚いちおオーダーボーダーを開催している。土曜日には、G.F.G.S.代表の小柳さんが新潟から駆けつけてくれて、さらにG.F.G.S.とのコラボレーションのボーダーシャツをデザインしてくれた大塚いちおさんも会場に来てくれた。
G.F.G.S.は、自分の好きな色や太さを選んでオリジナルのボーダーシャツを作ることができるブランドで、生地の編み立てから縫製までをすべて新潟加茂市にある工場で行なっている。
大塚いちおさんは、Eテレの「みいつけた」のキャラクターデザインや川崎フロンターレのアートディレクションなどを行なっているイラストレーター・アートディレクター。アアルトコーヒー庄野さんの本や山田稔明さんのアルバムジャケットのイラストも描いていることもあり、トラベラーズファクトリーのイベントなどで既に何度かお会いしていて、そのたびに、いつか一緒に何かをしたいですね、と話していた。だから、今回のイベントでそれが形になったのも嬉しかった。
G.F.G.S.の小柳さんとは、葉山で帆布バッグを作るKO'DA STYLEのこうださんの紹介で一緒にイベントを開催したことからお付き合いが始まった。もう4年前のことだ。トラベラーズファクトリーをやっていて楽しいのは、様々な場所でものづくりだったり、食べ物だったり、音楽やイラストアートを制作する人たちとの繋がりが広がっていくことで、それとともにトラベラーズの世界も広がっていった。
この日は、イベントが終わると近くの居酒屋で打ち上げを行った。金髪の小柳さん、大塚いちおさんをはじめ僕らもみんなユニフォームのようにG.F.G.Sのボーダーシャツを着ていて、さらに大塚さんがデザインした新潟上越妙高駅のキャラクター、ウェルモもテーブルに鎮座しておこなわれた飲み会は、他の席から見ると怪しい集団に見えたかもしれないけど、とても楽しかった。
音楽の話やそれぞれの仕事の話、それにたくさんのくだらない意味の話をしながらも、最後には今回のイベントをきっかけに次はもっと楽しいことをしたいですね、と次への期待にワクワクしながら飲み会が終わった。
トラベラーズノートが世に出て13年。トラベラーズファクトリーがはじまって7年と半年。日々僕らなりに頑張ってきて得ることができた何よりも大きな財産は、トラベラーズノートを相棒のように愛情を持って日々使ってくれる方々と、心から信頼できて志を共有できて、さらに楽しく一緒に仕事ができる仲間たちなんだなあ。トラベラーズファクトリーが、そんな皆さまが集い繋がる場所に少しずつ育っているのが嬉しい。そんなことを思いながら、だいぶ暖かくなった夜の中目黒を歩いた。
イベントに足を運んでくれた皆さま、大塚いちおさん、小柳さん、イベントを盛り上げてくれたウェルモ、そして、期間中毎日トラベラーズファクトリーに通ってイベントをケアしてくれたG.F.G.S.恵美子さん、ありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。