2019年4月15日

2回目の名入れ職人栗山さんのイベント

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昨年に続き、今年も名入れ職人の栗山さんにトラベラーズファクトリーに来ていただき、名入れの実演イベントを行った。

通常のオーダー名入れでは、新しくお買い上げいただいたトラベラーズノートにしか名入れをしていない。これは、お客様が実際に使っているノートを輸送中などにトラブルで紛失してしまったり、名入れ文字を間違ってしまうと、取り返しがつかないことになってしまうというのが理由。
 
だけどやっぱり長く使っているトラベラーズノートに名入れをしたいという方はたくさんいるので、2回目の名入れイベントを迎えるにあたり、それを実現できないかと栗山さんに相談した。栗山さんにとっては、失敗ができないからより緊張感が伴って大変だと思うのだけれど、「大丈夫だよ」と快諾してくれた。間違いを防ぐために、一度こちらで用意した革タグに名入れをして、それをお客様に確認してもらってから、トラベラーズノートに名入れをするということにした。さらにこの革タグは、イベントでの特典として名入れをした方にプレゼントするとみなさんとても喜んでくれた。
 
イベントにはたくさんの方が足を運んでくれて、バタバタしたり、しばらくお待たせしてしまったりすることもあったけれど、終始和気あいあいとした温かな雰囲気に包まれていた。ほとんどの方が使っているノートに名入れをしてくれたのだけど、その分僕らもたくさんの方々の実際に使っているトラベラーズノートを見ることができたのも嬉しかったことのひとつ。
 
裏の刻印が「MIDORI CO., LTD」となっているもう10年以上お使いいただいているというトラベラーズノートをはじめ、スターエディション、ハイウェイエディション、限定として発売した時のブルーエディションなど、僕らも久しぶりに目にするトラベラーズノートにも出会うことができた。手入れの仕方や革の風合いの変化は様々だけどどれも愛着を持って使ってくれているのが分かり、「こんな風に使っているんです」とノートを見ながらそれぞれの使い方を聞く時間も楽しかったなあ。
 
名入れの時には、栗山さんが活字を組んで版をぎゅっと革に押していくのを、みんな興味深そうにまじまじと見つめ、最後に箔のホイルをピンセットで外して、ノートに刻印された文字やマークが見えると、一瞬で笑顔になり思わず「いいですねえ」とか「かっこいいなあ」とつぶやいてくれた。それに対し、気さくな人柄の栗山さんも「はいできました。これで大丈夫ですか」とノートを手渡しながら話しかけると、皆さんとても嬉しそうに「ありがとうございます」と答える。そんなシーンを何度も見ることができた。
 
トラベラーズノートが他のノートと違う点があるとすれば、ノートに書かれたことだけでなく、その表紙となるカバーにも使う人の歴史や思い入れがたっぷり刻まれていることで、今回のイベントではそのことをあらためて実感できた。栗山さんが名入れをしてくれたことで、それぞれのトラベラーズノートにまた新しい歴史が刻まれたようになり、「今まで以上に愛着を持って大切に使いますね」とたくさんの方が言ってくれた。
 
イベントに足を運んでいただいた皆さま、栗山さん、ほんとうにありがとうございます。今回のイベントは、トラベラーズノートをずっと作り販売し続けてきた僕らにとってもほんとうに楽しくて嬉しいイベントでした。栗山さん、次もよろしくお願いしますね!

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