2019年7月31日

香港で世界記録に挑戦

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「トラベラーズノートのタワーを作って、その世界記録に挑戦するんだよ」
 
パトリックがそう言って、イベントのアイデアを僕らに伝えた。パトリックは発売当初からトラべラーズノートを扱うcity'super/LOG-ONで仕事をしながら、個人的にもトラベラーズノートのユーザーとして世界中の人たち人たちと繋がり、その楽しさを伝えてくれている。LOG-ON20周年を記念した今回のイベントは、パトリックが中心となり企画が組まれ、トラベラーズへの参加の依頼があった。
 
トラベラーズノートを積み上げてタワーを作るということは、僕らが始めた訳ではなく、ユーザー同士で自然発生的にはじまったことで、今ではトラベラーズノートユーザーが集まるギャザリングイベントfでは恒例行事のようになっている。
 
「香港はもちろん、マレーシア、シンガポール、台湾、インドネシア、タイなど近隣の国のユーザーにも声をかけて、アジアのユーザーが集まって、みんなのトラベラーズノートを積み上げるんだ。たくさん集まったらギネスブックにも世界記録として申請しようと思っている」パトリックは、さらにそう付け加えた。
  
例えば、トラベラーズファクトリーの2階では年齢や性別、国籍も違う人たちが、ただトラベラーズノートを使っているということで話をはじめて繋がっていくのをよく見る。例えば、それほど英語が話せなくても、国が違う人同士がお互いのトラベラーズノートを見せ合いながらコミュニケーションを取り、インスタのアカウントを交換して、その後も連絡を取り合ったりすることもよくある。
 
さまざまな人たちのトラベラーズノートを一箇所に集めて積み上げてできあがったタワーは、まさにそんな人と人の繋がりを象徴するようでSNSなどでトラベラーズノートタワーの写真を見つけると嬉しくなる。そんなわけで、香港のイベントでは各地から香港まで足を運んでくれるユーザーと会うことも、集まったトラベラーズノートを見るのもほんとうに楽しみだった。
 
そしてイベント当日に朝、会場に着くと、まずはブラスクリップのカスタマイズワークショップを開催。1時間ずつ3回開催し、全部で40名近くの方にブラスクリップの刻印に色を入れるのを体験していただいた。みなさんにとても楽しんでくれていて、今後トラベラーズファクトリーでも開催したいと思った。そして午後から、だんだんと会場内に人が増え、賑わいを見せるなか、世界記録への挑戦がはじまった。さすがにタワーを作るのは無理があるので、LOG-ONで専用の棚を作ってくれて、そこにひとりずつ持ってきたトラベラーズノートを並べていった。最後の人が棚に並べ終わると、数量は206冊になりみんなで記念撮影をした。パトリックが会場に集まるみんなに声をかけると、香港はもちろん、マカオ、マレーシア、タイ、インドネシア、シンガポール、台湾、中国、韓国、そして日本からトラベラーズノートユーザーが集まった。
 
ニュースでご存知のように、今香港では旅に来ることを躊躇してしまうようなことが起こっている中で、こんなにもたくさんの人たちがトラベラーズノートを使うということを理由に集まり、繋がっている。同じのものが好きだということで、年齢も性別も国籍も政治的立場も超えて、笑顔で繋がっている。
 
面白い。2006年にトラベラーズノートが生まれた時には想像もできなかったようなことだけど、トラベラーズノートは、思いかけないような人たちとも繋げ、予想もしなかった面白いことに導いてくれる。そんなことを思いながら、次の旅先台北に向かった。

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