2019年10月29日

愛すべき繰り返し

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トラベラーズファクトリーもおかげさまで8周年を迎えました。なんだかあっという間のような気がするけど振り返ってみると、そういえばいろいろなことがあったなあ、としみじみしたりもします。
 
先週末は、金曜日に香港からパトリックがやって来てイベントを開催。土曜日には8周年記念イベントとして、アアルトコーヒーの庄野さんと吉祥寺のカレー屋さん、ピワンとのコラボカフェを、そして日曜日には山田稔明さんのライブを開催。とても濃厚な3日間を過ごした。
 
トラベラーズファクトリーを作って一番良かったと思うのは、こうやって僕らが好きな人たちが集まって、楽しく何かをやる口実ができたことかもしれないな。
 
パトリックは、トラベラーズノートを発売する前からの付き合い。海外にトラベラーズノートを拡げてくれた一番の功労者で、トラベラーズチーム香港代表みたいな存在。そんなパトリックが企画・デザインした、マニュアルファクトリーベアーのコレクションをファクトリーで扱うことになり、それにあわせてイベントをやろうと声をかけてくれて、急遽開催したんだけど、国内外のトラベラーズノートユーザーが集まって、みんなでワイワイ、楽しい時間を過ごした。
 
イベント後の打ち上げでは、パトリックと、近況やこれからのことを時間を忘れて楽しく話した。ふと時計をみたら、終電が近くなっていて、あわてて帰った。
 
土曜日のトラベラーズブレンドとトラベラーズカレーのカフェにもたくさんの人が来てくれた。ピワンが考案してくれたトラベラーズカレーは、今回2回目。10種類のトッピングに、カレーもは2種類になって、1回目よりもグレードアップして、それはもうほんとうに美味しかった。
 
イベント後、ピワンさんは翌日の仕込みがあったから参加できなかったけれど、庄野さんを囲んで打ち上げ。庄野さんもまた、トラベラーズファクトリーのオープン前から付き合いがあるし、一番多くイベントを開催してくれているトラベラーズチームのコーヒー部長のような存在だから、話も当然盛り上がるし、お酒が大好きだから、打ち上げも終電ぎりぎりまで続いた。
 
そして日曜日は、山田稔明さんのライブ。山田さんとは、8年前のオープン直後に開催したアアルトコーヒー庄野さんによるカフェイベントに、山田さんが遊び来てくれたのが、出会ったきっかけだった。
 
その時、「聴いてみてください」と言って僕らにCD「home sweet home」を渡してくれて、聴いてみたら、あー好きだなと思って、声をかけさせてもらって最初のライブが実現。
 
「home sweet home」に収録されている「hanalee」という曲に「退屈な午後の屋上は秘密基地、僕は心の旅に出る」というフレーズがあるんだけど、まさに僕らが思うトラベラーズファクトリーのことを言い当ててくれたような気がして、ここでライブをやってもらえたら素敵だなあと思っていたから、8年前、最初のライブでこの曲が聴けた時は嬉しかった。それから毎年ライブを開催してもらっていて、今回で9回目になる。その間には、山田さんの愛猫が亡くなったり、トラベラーズノートのことを歌った曲、notebook songが生まれたり、悲しいことも嬉しいこともいろいろあって、年を重ねるごとに、共通の思い出が重なった。

今回も山田さんからのお声掛けで、オリジナルリフィルの表紙のイラストをコラボで描かせてもらったり、密かにリクエストした曲を感動的なサプライズの演出とともに演奏してくれたり、山田さんの盟友、高橋徹也さんが飛び入りで参加して一緒に曲を演奏したり、また新しい思い出が重なったライブになった。それぞれのイベントに集まってくれたたくさんの方々にも感謝です。
  
そしてライブ後は、ピワンさんに作ってもらったトラベラーズカレーとともにトラベラーズファクトリーの2階で打ち上げ。山田さんに庄野さんと、この場所で打ち上げをするのはもう何回目のことだろうか。僕らが憧れ大好きな人たちと古くからの友人のように一緒に美味しいものを食べて、お酒を飲めることの幸せをしみじみと味わった。そして当然のようにこの日も帰りは終電ぎりぎりになった。
 
「hanalee」には、「愛すべき繰り返し」というフレーズも出てくるのだけれど、続けていくことで、より深まり愛着がわいて、かけがえのないものになっていくものもある。8周年を迎えたトラベラーズファクトリーが10周年、20周年を、また同じ仲間とともに迎えられたら嬉しいな。

Wouldn't it be nice if we were older
Then we wouldn't have to wait so long
And wouldn't it be nice to live together
In the kind of world where we belong
 
一緒に年をとっていけたら素敵じゃないか。
その時が来たらもう待たなくてもいいんだよね。
そして一緒に生きていけたら素敵じゃないか。
僕らの場所で、ずっとね。
 
  "Wouldn't it be nice" by Beach Boys
 
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今回は横ですがクリックすると拡大します。