2021年10月 4日

台湾ビール

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先週のこと。10月に台湾の誠品書店で開催されるイベントのための動画をトラベラーズファクトリー2階で撮影した。こんな状況でなければ台湾まで行ってイベントに立ち会いたいところなんだけど、台湾へ旅するにはまだいろいろと高いハードルがある。残念ながら今回のイベントは動画での参加となってしまった。
 
台湾にはイベントのため何人かで行くことが多いし、現地にトラベラーズの仲間みたいな方がたくさんいるので、台湾での夜はみんなでガヤガヤと話をしながらごはんを食べて過ごすことが多い。なんといっても台湾は食べ物が美味しいし、大皿の料理を大勢で食べる方がより楽しめる。すっきりした飲み口の台湾ビールを飲みながら、テーブルいっぱいに並んだ少し濃い味付けの料理を囲んでみんなで食べるのは至福のひとときだ。専用の小さなグラスで飲む台湾ビールは、なぜか普段よりもお酒が進むし、南国の旅先で開放的になっているからか、話題も前向きで熱っぽく盛り上がることが多い。動画の撮影をしながら、しみじみと台湾での楽しい宴を思い出していた。
 
台湾の宴に必ずあるのが、台湾ビールだ。お酒を出す店ではたいていどこでも台湾ビールを飲むことができる。というか、逆に台湾ビール以外のビールを台湾で飲んだことがないような気がする。路上にテーブルを出しているような路地裏の食堂、人でいっぱいの小籠包や魯肉飯の人気店に、フカヒレやカラスミが出てくる高級台湾料理店など、どこに行っても最初に口にするのは印象的な緑色のボトルに入った台湾ビールだ。そして、ビールを飲むのは台湾ビールのロゴがプリントされた厚口で小さな専用のグラス。どちらかといえばあまりお酒に強くない僕にとってこのグラスは程よいペースで飲むのにちょうどよい。
 
10周年のイベントで台湾に行ったときには、古くて今にも壊れそうな建物の味わいたっぷりの居酒屋でみんなで飲んでいたら、なぜかバドガールならぬ台湾ビールガールが現れた。そこでビールガールにおすすめされて飲んだ18日しか賞味期限がないという「生18Days」は地元でしか飲めない台湾ビール。美味しいからか、ビールガールのせいか、良く分からないけど、リング職人の石井さんは「うまいなあ」と連呼しながら、すっかり酔っぱらっていたのを思い出す(僕もおいしいと言いながら飲んでいたけど、お酒にそれほど強くないのもあって味の違いは正直言うとあまりよく分からない)。
 
昨年末、誠品書店でのイベントにあわせて、何かできないかという打ち合わせをしていたときに橋本がほとんどお酒が飲めないのに、台湾ビールとのコラボレーションができたら面白いと切り出した。トラベラーズノートの15周年を台湾ビールで乾杯して祝いたいからと橋本はその理由を語っていたけれど、僕は台湾での宴を思い出しながら、コロナのせいで旅も飲み会もできない中で、その両方への渇望を満たしてくれる素敵なアイデアだと思った。その後、誠品書店が台湾ビールとトラベラーズを繋げてくれて、今回のコラボレーションが実現することになった。
 
誠品書店でのイベントは、もともと夏に開催する予定で、トラベラーズファクトリーでも同じ時期に発売する予定だった。だけど、ちょうど6月から7月にかけて、台湾で一時的にコロナ感染者が増えてしまい、開催時期が延期になってしまった。延期が決まったとき、最初はキンキンに冷えたビールがおいしい夏に発売できないことを残念に思ったけれど、その頃は日本でも感染者がどんどん増えていた時期でもあったし、日本だけでなく台湾でも早くコロナの感染が落ち着いてイベント開催ができるように願った。

その後、イベントの開催が10月に決まったと誠品書店から聞いたときは、ほっとするのと同時にこれから年末に向かってビールを飲む機会が増えるし、良いタイミングかもしれないとも思った。そもそもビール好きにとってはどんな季節だって何かにかこつけてビールがうまいと言っているから、季節なんてあまり関係ないような気もする。それよりも10月はトラベラーズファクトリーの10周年にもあたるので、トラベラーズノートの15周年とあわせてファクトリーの10周年も祝して、台湾ビールとのコラボレーションが登場するのも素敵じゃないかとも思った。
 
実は今回のコラボレーションでは、トラベラーズが台湾ビールバージョンのノートやカスタマイズアイテムを作るのとあわせて、台湾ビールに、トラベラーズバージョンのラベルを貼ったオリジナルの台湾ビールとグラスを作ってもらっている。ビールはいろいろ条件が厳しく日本に輸入することが難しそうなのだけど、出力したラベルを貼った撮影用のサンプルを見ると、やっぱり台湾でこのビールを飲みたかったなと思った。トラベラーズバージョンの台湾ビールの栓を抜き、コラボデザインのグラスに注いで、台湾の人たちと一緒に乾杯をしながら、ビールを飲みたかったな。
 
まあでも、10月から日本も緊急事態宣言も明けたことだし、コラボレーションアイテムを眺めながら、日本でも手に入れることができる台湾ビールをオリジナルグラスに注いで、仲間とささやかな乾杯をするのもいいかもしれない。そして、いつかまた台湾を旅して、おいしい料理とともに台湾ビールを飲むことを想像してみようかな。
 
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