2021年10月25日

胸いっぱいの愛を

20211025b.jpg
 
先週はトラベラーズファクトリー10周年のはじまりということで、僕も火曜日と水曜日には閉店後の中目黒へ行って、それぞれ10周年リフィルに、台湾ビールとのコラボレーションアイテムを店頭に並べるのを手伝った。
 
周年記念ロゴをプリントしたフラッグを天井から紐で吊るして、カラフルな表紙の10周年リフィルに、台湾から送ってもらったビールケースの上に台湾ビールとのコラボレーションアイテムが並ぶと10周年のお祭りらしい華やかな空間になった。発売日から週末まで、中目黒のみならずステーションや京都にも本当にたくさんの方が足を運んでくれて、ほっと胸をなでおろしているところです。ありがとうございます。

台湾の誠品書店でも先週からイベントがスタートし、台湾ビールとのコラボアイテムを販売している。イベント会場は橋本がレイアウトをデザインし、日本の居酒屋をイメージしたブースになっている。入り口には「旅人酒場」と記されたのれんがかかり、メニューさながら「トラベラーズノート」とか「ビール」と日本語で記された赤ちょうちんが吊るされ、さらに壁一面にビールケースが積まれて、ノートのイベントとは思えない空間になっている。
 
会場の写真を見ると、のれんによく書かれている味自慢が旅自慢になっていることに気づたり、夜市や屋台の椅子みたいに、ビールケースを逆さに置いてその上にビニールレザーのクッションを敷いたものを誠品書店のスタッフが用意してくれていたりして、思わずにんまりする。写真で見ながら、やっぱり行きたかったなと、しみじみと思った。
 
台湾のイベント会場では、トラベラーズデザインのラベルが貼られたコラボバージョンの台湾ビールも売っている。このビールも出来ればトラベラーズファクトリーで飲んでもらったり、販売したりしたかったけれど、さまざまな事情によって叶わなかった。だけど、サンプルとして依頼している分の台湾ビールがもうすぐ誠品書店から届くはずなので、届いたらまずは僕らで中身を飲んだ上で、トラベラーズファクトリー店頭にもビンを展示したいと思っている(いや、本当はできれば皆さんと一緒に飲みたかったのです)。
 
台湾ビールグラスも、もうすぐ届く予定なので、こちらは11月上旬には発売できそうです。コラボレーションアイテムと同時に発売したかったのですが、食器ということで特別な検査が必要で、輸入するのも大変なんですね。
 
コロナ禍じゃなければ、中目黒の2階で台湾ビールに台湾のおつまみをご用意して、10周年記念台湾ビール祭りなんてことをやってみたかったな。2階の入り口には、旅人酒場ののれんをかけて、ドリンクメニューはトラベラーズバージョンの台湾ビール。もちろんコラボバージョンのグラスとともに飲んでもらう。おつまみは、難しい料理はできないから、台湾ソーセージとか台湾風オムレツなど簡単なものにして、でも魯肉飯もあったらいい。そういえばチェンマイの工房の方に来てもらって中目黒の2階でカオソーイを食べてもらうイベントを何年か前にやったけれど、あれは楽しかったな。だけど、さすがにこのご時世では中目黒2階の狭い空間でのお酒を飲んでのイベントは難しく、皆さんとお会いして話ができるイベントが早くできるといいなと思っています。
 
そんなわけで、トラベラーズファクトリーは10月22日に無事、10周年を迎えることができた。10年前のオープン当初のブログを読み返してみたらこんな言葉が書いてあった。
 
「野望やただの義務感からは、本当に価値のあるものは生まれません。それは人や対象となる物への愛と献身から芽生えます。(アルバート・アインシュタイン)」
 
ブログにこの言葉を書いたことも、そもそもこの言葉自体も忘れていたのだけど、僕らがオープン以来ずっと大切にしてきた気持ちを表してくれるようなこの言葉に、改めて勇気付けられたような気分になった。
 
あれから10年。いろいろなことがあったけれど、今も変わらず中目黒の路地裏に佇む、古くて無骨な建物の中で、胸いっぱいの愛とと共に旅人の皆様のお越しをお待ちしております。それでは良い旅を。
 
20211025f.jpg
 
20211025e.jpg
 
20211025d.jpg
 
20211026c.jpg
 
20211025a.jpg