LOVE AND TRIP 2022
本当だったら、週末は2年ぶりにアアルトコーヒーの庄野さんに来てもらって、コーヒーイベントを開催するはずだった。
僕らもずっと楽しみにしていたのだけど、開催予定日が近づいてくるにつれてだんだん雲行きがあやしくなってきて、結局マン防の実施が決まるのとあわせて中止を決めた。さらに2月の中目黒と京都でのイベントと、3月に他の場所で開催予定だったイベントの延期も先週決まった。残念だけど、日々感染者数を更新しているこんな状況じゃしょうがないですね。
昨年の11月頃には、いよいよこれからイベントもできそうだと、ワクワクしながら予定を組んでいたのだけど、年が明けたら一気に状況が変わってしまった。今は、1ヶ月先のことも予測できない状況だから予定は流動的に変化するものだと思っていた方がいいかもしれない。
コロナがはじまって2年が経ち、好むと好まざるとにかかわらず、その状況に慣れてきたような気がする。たくさんの情報に踊らされて不安に怯えるよりも、自分で決めたラインを基準にして、そのなかで粛々と心穏やかに過ごしていくようにする。だけど、感染状況は日々変わっていくし、その基準も人によって違うこともあるから、頑なにならずに状況次第でラインを縮めたり、広げたりするしなやかさも大切。今できることを粛々とこなしていき、今できる範囲のなかでの楽しみを見つけながら、それでも未来への希望は忘れない。自然とそんなことを意識しながら過ごしている。
そういえば、最近は三密とか人流とか聞き慣れない言葉で作られたプロパガンダみたいなスローガンもあまり聞かなくなったし、当たり前だけど感染した人を責めるような風潮もなくなったような気がする。もちろん、病床の逼迫具合は心配だし、感染には引き続き気をつけないといけないけど、そんな中でも心穏やかに過ごす術を知らず知らずのうちにみんな身につけているのかもしれないですね。
とりあえず、いくつかのイベントの予定を4月以降に組み直し、後はまたそのときの状況で判断することにした。庄野さんのコーヒーイベントも春になったらできるといいな。
土曜日の夜、いつものように近所の銭湯に入っていると、本当だったらちょうど今頃は打ち上げの時間だったということに気づいた。久しぶりに庄野さんやみんなと飲みながら、ぐだぐだとくだらない話をしたかったな。今、自分が必要としているのは、きっとそういう時間なんだとあらためて思った。
イベントが延期になったとは言っても、別にそれでヒマになったということもなく、ちょうど今は春にリリースする予定のトラベラーズノートの新しいプロダクトの進行が佳境に入っていて、忙しい盛りだったりもする。毎日のように印刷の校正紙やサンプルがあがってきているのだけど、なかなか楽しいプロダクトになりそうで、僕ら自身がワクワクしている。詳細は追々お伝えできると思いますが、楽しみにしていただけると嬉しいです。こちらは延期せず予定通り発売できるといいな。
話変わって、先週の金曜日、毎年恒例のバレンタイン&ホワイトデー企画の情報をトラベラーズファクトリーのサイトにアップしていのだけど、あわせて前にここでも書いたおすすめのラブロマンス映画のリストも掲載しています。
Kくんと僕だけでなく、他もスタッフにもおすすめのラブロマンス映画を出してもらって、まとめてみました。スタッフから届いた映画のリストを見ながら、「人間愛とか家族愛は今回の主旨と違うでしょ。バレンタイン&ホワイトデーのためのラブロマンスなんだから、やっぱり恋愛がテーマじゃないとね」なんて、その手の映画に詳しいわけでもないし、バレンタインをロマンチックに過ごした思い出もたいしてないくせに偉そうなことを言いながら、みんなで映画を選んで、コメントを書いたり、書いてもらったりしながら作業を進めたのだけど、結局このリスト作りを一番楽しんでいたのは僕だったのかもしれない。
あらためてラブロマンスをテーマに映画の記憶を掘り返してみるのは楽しかったし、みんなのおすすめ映画も興味深かった。観たいと思う未見の映画もいくつかあったし、自分が選んだ映画もひさしぶりにまた観てみようと思った。
しばらくは旅がお預けになり、家にいる時間が増えそうな方も多いと思います。だけど、バレンタインデーは感染状況に関係なく予定通りやってくるので、家でラブロマンス映画を観てはいかがでしょうか。その際リストを参考にしていただけたら嬉しいです(別にラブロマンスじゃなくてもいいんだけど)。