かっこいいことは、なんてかっこ悪いのだろう
「かっこいいことは、なんてかっこ悪いのだろう」
ミュージシャンの早川義夫氏の言葉です。
周りがかっこいいと言うから、それを身につけて、かっこいいだろって見せつける姿は、とてもかっこ悪く見えることがあります。逆に、周りにかっこ悪いと言われても、自分が良いと思うことを追求していく姿が、とてもかっこよく見えることがよくあります。
結局、かっこよさとか、かっこ悪さは、絶対的で普遍的なものではなく、その価値観によって変化してしまうものです。一人一人の個性によって、それぞれの価値観が違うのではあれば、かっこよさにも、かっこわるさにも様々な形があってしかるべきだと思うし、その人の本質の個性の中からしか、本当のかっこよさはうまれないのだと思います。
例えば、文学や音楽、映画などは、いろいろなかっこよさがあるということを教えてくれることで、たくさんの人々を救ってきました。ある人にとって、かっこわるいことが、別の人にとっては、かっこよく見えることすらあるのです。それは人を傷つけることなどではなく、かっこいいとかかっこ悪いとか考えずに、自分の好きなことを本気で追求していくことで理解してもらうことだと思います。
もちろん、そんな簡単なことではないのかもしれませんが・・・。
この前の秋葉原の事件の記事を読んで、そんなことを思いました。被害者の方のご冥福をお祈りします。