音楽は友人、ノートは相棒
カセットテープでしか持っていなかったのでずっと聴けなかったザ・スミスのアルバムを15年ぶりくらいに聴いてるけどやっぱりいいなあ。さえない風貌で上手いんだか下手なんだか、よく分からないナヨナヨした声で歌う皮肉屋の文学青年モリッシーと、繊細でポップなギターを鳴らす音楽的才能に溢れルックスもクールなジョニー・マー。その対照的な2人の才能がぶつかって、攻撃的なんだけど優しくて切ない、無垢で美しい奇跡のような音楽を作り出している。まさに理想的なロックバンドのひとつ。
"There Is A Light That Never Goes Out(そこには決して消えることのない光がある)"なんて聴いた瞬間、高校時代の切ない気持ちが蘇ってきます。ピーター・バラカン氏がFM局のCMで、良質な音楽は生涯の友人みたいなものだと言っていましたが、まさにその通りですね。15年ぶりに会っても、一緒に遊んでいたときのように、温かく迎えてくれて心を許し合える友人のようです。
夜の寝る前のひととき、大好きな音楽を聴きながら、ノートに何か書いている時間が好きです。音楽がたまに会っても温かく迎えてくれる友人のような存在だとすれば、ノートはいつも近くで自分を支えてくれる相棒のような存在かもしれません。
今月もトラベラーズノート投稿ページを更新しています。それぞれの方々の相棒としてトラベラーズノートが寄り添っている姿がご覧いただけます。
みんなのカスタマイズは3作品。ツインズままさんのステキな地図とベスパの写真で彩った表紙。まゆさんのトラベラーズノートが何冊か重ねられた写真は、その使い手であるご家族が寄り添う姿を想像させてくれます。そして、さかな子さんは、おばあさんの手書きのメモを宝物として挟んでいるノート。どれも使う方の大切な相棒であることを教えてくれます。
また、みんなのストーリーの3作品は先月の地震について触れられています。Takuさん、かわうそさんは、地震後の生活でのトラベラーズノートの存在について教えてくれています。Hideさんは今までストーリーに登場した世界中の友人の方々からの地震後の温かい反応について。
友人と相棒、どちらも掛け替えのない大切な存在です。