盛岡-仙台-黒磯
夏休みは東北に行ってきました。昨日書いたとおり、まずは盛岡へ、その後、仙台と黒磯に寄って帰ってきました。
仙台では、6月に行って以来、再び津波の被害を受けた場所を訪れました。ここでは瓦礫の除去は以前と比べるとだいぶ進んでいるようです。しかし、かつて家が建ち並んだ場所の形跡とともに思い出も失われていくようで、被害にあわれた方々の心情を思うと複雑です。あの震災で家や家族を失った人達は、喪失を受け入れいながら、新しい日常を作っていくという辛い日々が続いています。
そして、翌日は黒磯へ。最近は毎年訪れているSHOZO CAFEに行ってきました。SHOZO CAFEは黒磯のシャッター商店街の中にある古いアパートをリノベーションしてはじまりました。古い建物や家具の味わいを活かしながらスタイリッシュで心地よい暮らしを提案するカフェを起点に、その後、周辺にセレクトショップやアンティーク家具のお店を開いています。
黒磯周辺では同じような考えの人たちが集まっているようで、他にも面白そうなお店が増えていました。それらは、大企業によって作られた画一的な大規模商業施設ではなく、その土地で受け継がれてきた文化や自然と調和しながら、新しい感性で今ある建物をリノベーションした手作りのお店。そんなお店が集まることで、黒磯は独自の魅力を持つ、新しい街になってきているようです。仙台で、一瞬にして昔から受け継がれてきたものがなくなってしまった光景を見た後に訪れると、その意味が重く心に響きます。
そして、土曜日からはタイのチェンマイに旅立ちます。チェンマイもタイの北部に位置する古都。伝統的な工芸の技に、あたらしい感性が融合したものづくりが行われている場所でもあります。今の東北を見た目線であらためてチェンマイを眺めてみると、新しい発見があるかもしれません。