2014年11月 6日

香港トラムとスターフェリー

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もうHPでご覧になった方もいらっしゃると思いますが、香港トラムとのコラボレーションアイテムがトラベラーズファクトリーで発売となりました。今回の香港トラムとのコラボレーションは、トラベラーズノートの仲間であり、city'superのバイヤーでもある、パトリック氏の声がけにより始まりました。香港トラムの110周年(!)を記念するイベントとしてコラボレーションを提案してくたのです。
 
香港トラムと言えば、スターフェリーと並ぶ、香港の歴史的な交通機関であり、どちらも庶民の足として現役で活躍しながらも、同時に多くの旅人たちを魅了するスポットでもあります。その両方が、トラベラーズノートのコラボレーションアーカイブに加わるなんて、香港が好きな僕らにとっては、夢のような話。学生時代、バックパッカーとして啓徳空港に降り立った時からはじまり、はじめての海外出張も香港だったし、その後、中国の工場を訪れる時の経由地として何度も訪れた街であり、その都度、なるべく時間を作り、スターフェリーとトラムに乗ることが楽しみでした。
 
8年前に発行したトラベラーズノートの最初のカタログの表紙に使ったのは、香港の重慶大厦にあるインド料理屋で撮影した写真です。その時もスターフェリーやトラムは好きでしたが、コラボレーションをすることなんて想像すらできませんでした。
 
さて、トラムに乗る時は、必ず狭い階段を登って2階に上がり、できればその最前列のシートに座ります。車やバスが入り乱れる道路の真ん中を堂々とのんびり走るトラム。その2階の少し高い位置から見下ろす街の風景はちょっとだけ優雅な気分にさせてくれます。
 
80年代、より早く移動できる地下鉄が開通し、トラムの廃止も検討されたようですが、地元の人たちの要望により継続されることが決まったそうです。世界中が効率化やスピード重視に向かっていった時代、それと逆行するトラムを残すことを決めた香港の人たちの決断に敬意を表すると同時に、スピードだけでなく、トラムの風情や気軽さをも大切にする香港人の気概こそが、今も続く香港の魅力を作っているような気がします。
 
香港トラムに乗ったことがある人は、その空気感を思い浮かべながら、経験がない人にはまだ見ぬ2階からの香港の街に想いを馳せながらノートを使うことで、旅するように毎日を過ごすことができたらうれしいです。
 
いろいろな方々とのコラボレーションは、例えば作家が文章で、映画監督が映像で表現するように、トラベラーズノートを通じて、ぼくらの感動を表現し、それによって、あたらしい旅をはじめるきっかけを作ることができたらいいなと思うことからはじまります。
 
香港トラムとスターフェリー、それぞれのコラボレーションによって生まれたを2冊のトラベラーズノートを手に香港の街を歩く旅。僕らも、はやくそんな贅沢な旅がしたくてうずうずしています。

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